『外部被ばく』と『内部被ばく』
美作大学大学院・山口英昌教授はいう。
放射線を体外から浴びるのが外部被曝。
一方、食物や飲み物に含まれている放射性物質が
体のなかにはいり込む。
その放射性物質から放射線が出て被曝すること、
これが内部被曝なんです。
水や食品だけでなく、
大気中の埃に含まれる放射性物質を吸い込んでも内部被曝します。
外部被曝より強く身体に影響があります。
放射線にはα線、β線、γ線などの種類があるが、
α線やβ線は空気中で短い距離しか飛ばないため、外部被曝の危険性は低い。
ところが内部被曝すると、α線やβ線の影響を大きく受けることになるという。
琉球大学・矢ヶ崎克馬名誉教授がこう説明する。
内部被曝はどういう物質が体にはいったかが問題です。
たとえばヨウ素は
DNAに異常をきたす力がより強力なβ線を出し、
外部被曝より4.5倍も激しい被曝を体に与えます
すでに厚労省の調査により、
β線を出すヨウ素やセシウムが農作物から検出されている。
北里大学獣医学部・伊藤伸彦教授はα線の危険性も指摘する。
α線はγ線と比べ5~10倍の影響があるといわれています
α線を出すプルトニウムは、いまのところ原発近くでしか検出されていないが、
原子炉建屋地下に溜まっている高濃度汚染水が海へと漏れ出た場合や
水蒸気爆発が起きた場合、プルトニウムが広く拡散する可能性がある。
(女性セブン2011年6月9日号より)
つまり…
外側にくっついてしまった放射性物質は、
ペシペシと払い落したり、シャワーや何かで洗い流したりできるけど
身体の中に入ってしまった放射性物質には手が出せない…ってことですね。
そして、身体の中でジワジワと放射線を出し続けると・・・
これ以上の至近距離はないってくらいの放射線!
何だか、許せないっ!!って気持ちになります。
意味は若干違うけど、獅子身中の虫(?)
う~~ん、なんか違うか。
では、このコワイ『内部被ばく』にどう対処するか?