2011/08/04

『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part.2』(ネタバレ)

※その他にも、ネタバレありの記事があります。
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さて、
8月1日、行ってまいりました。 映画のハリー・ポッターシリーズの最終話、

『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part.2』

池袋HUMAX3で、3D字幕版で観てきました。
毎月1日は「映画の日」で誰でも一人1,000円で観られます。
3D作品は1,300円でしたが、家族揃って観たかったので。

ちなみに、
前日の7月31日は、
主人公ハリー・ポッターの誕生日でもあり、
原作者のJ・K・ローリングさんの誕生日でもあります。

以下、ほとんどネタバレ満載ですので

まだ映画を見ていらっしゃらない方で知りたくない!って方は
絶対に、絶対に、絶対!お読みになりませんように。

公式サイトは、こちら


映画『ハリー・ポッター』10年間を総決算する特別映像 


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ここから、ガッツリとネタバレです!

「生き残った男の子」から「選ばれし者」へ

両親を「事故」(本当は殺されたんだけど)で失くして
母親の姉妹の家へ引き取られ、虐げられた環境の中で育ったハリーが
自分が魔法使いであったことを知り魔法魔術学校へ入学する…。

それが物語の始まりなのですが、
そんなことはもう、世界中の人が知ってるので省略。

最終話は、原作本第7巻の後半部分。

始まりは唐突に、
ヴォルデモートが最強の杖を手に入れるシーンから
「さあ、これで俺様最強!」みたいなドヤ顔アップ。

これに、
最終巻の真の主人公…と言っても過言ではない
「吾輩」スネイプ先生の苦悩に満ちた顔が続く。

屋敷しもべ妖精ドビーがベラトリックスに殺され、
そのお墓の前にハリーがたたずんで。。。などの

Part.1のダイジェスト的回想部分導入で観客の記憶を呼び覚ます。

完全復活し、魔法界を再び恐怖で支配するヴォルデモート。

魔法省も完全に掌握し、今やただひとつ目の上のコブとなった
ハリー・ポッターとホグワーツ魔法魔術学校。

配下の死喰い人(デスイーター)達を引き連れ
ホグワーツを包囲し最後の大決戦目前。

その頃、
ハリー・ロン・ハーマイオニー(以下・ハーちゃん)の3人組は
苦戦しつつ分霊箱(ホークラックス)を探し出し破壊する。

グリンゴッツ銀行に潜入するシーンでは、
ポリジュース薬で、
ハーちゃんがベラトリックス(以下ベラ)に変身するのですが

つまりは、

ベラ役のヘレナ・ボナム・カーターが、
ハーちゃんが演じる自分を演じる(笑)

…ヘレナはすっごい女優さんですやはり。
ハーちゃんに見えます!

そして、さあ、
ホークラックスは遂に蛇のナギニを残すだけとなった(?)

ホグワーツでは、
迫りくる最大にして最後の決戦に向けて戦闘の準備。

マクゴナガル先生は学校の守護石像を動かし、
他の先生方も総力を挙げて学校を守る。

生徒たちも、
闘う意志のある者は残り不死鳥の騎士団も集結する。

激しい戦いの中、仲間たちの命も次々と失われていく。
双子のひとりフレッド、ルーピン先生、トンクス、生徒達。。。

一方、ヴォルデモート(以下・ヴォル)は、

最強の杖が自分の思い通りに働かないのは
ダンブルドアを殺したスネイプを
自分がまだ殺してないからだと

…スネイプをあっさりバッサリ容赦なく惨殺。

虫の息のスネイプ。

そして最期にハリーに向かって、 
「ボクを見て」と言って息絶える

・・・ハリーの瞳は、母のリリー譲り。
スネイプの瞳から流れた銀色の記憶の糸を校長室に持ち帰るハリー。

スネイプの記憶を『憂いのふるい』で見て、
ハリーは、スネイプの真実を知る。

ハリーの母リリーとスネイプは、幼なじみだった。

スネイプはずっと、リリーを心から愛していた。

ホグワーツ魔法学校に入学するずっと前から、
スネイプにとってリリーは、
たった一人の大切な存在だった。

ホグワーツで、
スリザリンとグリフィンドールに分かれてしまい、

ハリーの父・ジェームスと親しくなっていくリリーに対して
嫉妬と焦りから スネイプは心にもない言葉で彼女を傷つけ、
次第に疎遠になっていく。

しかし、
ずっと遠くからリリーを見守り続けていた…

やがて、
自分のもたらした情報がきっかけとなってリリーがヴォルに殺され、
恐ろしく絶望的な後悔と慟哭の中、

・・・以後はダンブルドアのスパイとして動きながら
要所要所でハリーを守ってきたのだった。
(ハリーは好きでなないが、愛するリリーの息子だから)

スネイプがダンブルドアを殺したのも、ダンブルドアに頼まれての事。

指輪の呪いで死が決まっていたダンブルドアを殺すことで
スネイプがヴォルの決定的な信頼を得ることを、
ダンブルドアは望んでいた。

さらに、実は、幼いハリーを殺そうとした時
リリーの命がけの魔法で逆にヴォルが瀕死になったその時に、
ヴォルの魂の一部が、計るもハリーの中に!

ハリーは、実はヴォルの分霊箱のひとつになっていた。

分霊箱をすべて破壊しなければ、ヴォルは死なない。

つまりハリーが死ななければ、ヴォルを倒す事は出来ない。
いずれ死ぬべき運命のまま生かされてきていたようなもの。

ヴォルを完全に倒すためには、必ず、自分が死なねばならない。

自分の運命を知ったハリーは、
それでも、
戦いのさなかに死んでいった多くの仲間、
今も戦っている多くの仲間たちの為に

…自ら殺されるために、ヴォルのところへ行く。

その途中、

ハリーがクディッチで初めて勝利した時の 
金のスニッチの中にあった「蘇りの石」を
ついに取り出す。

現れたのは…
父ジェームズ、母リリー、名付け親シリウス、ルーピン先生。

今は亡き、懐かしい人々の魂に見守られながら、
心を奮い立たせて「死」の場所へ。
自分が向かうべき場所へと、1歩1歩進んでいく。

死の呪文(アバダケダブラ)でヴォルに倒されたハリー。

気がつくと、
不思議な場所でダンブルドアと再会していた。

それは、キングズクロス駅に似ていた。

ダンブルドアから、
ハリーの中のヴォルが完全に滅びた事、
そして、これからのハリーの選択肢を聞く。

ハリーは、ヴォルと本当の意味での最後の決戦に臨む。

一方ホグワーツでは、

誰もがみな、ハリーの死に打ちのめされ、
ヴォルと死喰い人(デス・イーター)の群れを前に、なすすべもなかった。

しかし、ネビルは、ただ一人立ち向かう。

組分け帽子の中からグリフィンドールの剣を取り出し、
蛇のナギニに挑む。

それをきっかけに、遂に最後の総力戦に突入。

死んだふりをしていたハリーは
抱えられていたハグリッドの腕から起き上がり、
遂にヴォルと対峙する。

お互いの魔法が炸裂しあう激しい一騎打ち。
誰にも手出しできない、壮烈な闘い。

そこかしこで、騎士団や教師・生徒たちが
死喰い人・トロール・巨大蜘蛛・吸魂鬼と壮絶な戦いを繰り広げている。

マクゴナガル先生、強し!(笑)

息子のフレッドを殺されたロンの母モリーは
娘のジニーを襲うベラと対峙し・・・

凶悪なベラトリックスを、遂に石化させ粉々に打ち砕く!

一方、分霊箱を破壊できるバジリスクの牙で、
蛇のナギニを倒そうとするロンとハーちゃん。

しかし、牙ははじき飛ばされ2人は絶体絶命!

その刹那、
グリフィンドールの剣を手にしたネビルが、
ナギニの首を切り落した!


最後の分霊箱(蛇のナギニ)が破壊され、
怒り狂い絶叫するヴォル。

これで、彼は不死身ではなくなった!

ダンブルドアを殺したスネイプを殺し、
最強の杖の力を自分が手にした!…と信じていたヴォルは、
自分の勝利を疑わない。

火花を散らしながらぶつかり合い拮抗する、
ハリーとヴォルの杖先から出る魔法。

しかし、ヴォルが知らなかった事実があった。

スネイプがダンブルドアを倒す前に、
ドラコが、
ダンブルドアを武装解除していたため・・・

『最強の杖』の所有者は
一時的にだが、ドラコになっていたのだった。

そのドラコを武装解除し、杖を奪ったハリーこそが
最強の杖の真の所有者になっていたのだ!

杖は自分の主を選ぶ。
杖作りのオリバンダーが言った通り、

『最強の杖』はハリーを自分の主人と認識していた。

最強の杖は、
その所有者であるハリーを傷つける事はしない。

遂にはヴォルの手からはじけ飛び、杖はハリーの手に。
解き放たれた魔力は、すべてヴォルデモートへ向かう!

瞬間、信じられぬとでもいう様な、
凍りついた表情のヴォルデモートが
灰のようにボロボロと朽ち果て四散していく。

遂にハリーたちは勝利する。

しかし、

何と大きな犠牲をはらったことだろう。
失った命を悼みながら、傷ついた身体を労り合う人々。

そう、ようやく戦いは終わったのだ。


そして場面は19年後へ…

キングズクロス駅。

行きかう人々の中、
フクロウを連れた子ども達が親と一緒にカートを押している。

一瞬の間を突いて柱を通り抜け、9と4分の3番線へ。

そこにはあの、赤い列車、ホグワーツ行き特急が!

大人になり結婚したハリーとジニーの、
そしてロンとハーマイオニーの、

それぞれの子ども達が、
ホグワーツ魔法魔術学校へ向かおうとしている。

ドラコの妻と子どもの顔も見える。
みんなすっかり大人になっている。

スリザリンへ組分けされたらどうしよう…と、
不安そうにしている次男に、ハリーが言う。

「いいかい、アルバス・セブルス。

お前の名前は、ホグワーツの2人の校長先生からもらったんだ。

そのうちの一人は、スリザリン生だったが、

パパがこの世で知る誰より一番、勇気ある人だった」

(…ここでまた私、号泣でございます)

「じゃあ、ボクがスリザリンに選ばれたらどうなるの?」

「スリザリンは素晴らしい生徒を手に入れることになる。
  でも、お前がどうしても グリフィンドールに行きたければ
 強く強く願うんだ。
  組分け帽子はちゃんと配慮してくれるよ。」

少し驚いたような顔をしたあと、
ハリーを見上げてニッコリ笑うアルバス・セブルス。

ホグワーツへ向かって出発する列車。
見送るハリーたち、手を振る子ども達。

また新しいホグワーツの歴史が刻まれていく。。。

ハリーの額の傷痕は、その後もう2度と痛むことは無かった。



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とにかく泣きました。

沢山の仲間たちが次々と失われていく、この、戦いの非情さ。

破壊されていくホグワーツ魔法魔術学校。
惨いです。切ないです。

でも、やはり、
一番泣けたのは…セブルス・スネイプの、、、

冷徹でいつもハリーに特別辛くあたっていた彼の、…真実。

ハリーの母リリーを深く深く愛するが故に
守護霊がリリーの守護霊と同じ牝鹿になってしまったほどの思い。

その守護霊の姿を見たダンブルドアが、
「なんと、これほどの時が経ってもか?」と聞いた時、スネイプは答えます。


「永遠に・・・」

映画ではあまり詳細には描かれていませんが、
原作では、幸せでなかったスネイプの幼少期・少年期の中で
リリーはいつも輝く存在で、彼の安らぎと希望でした。

スネイプが、ただひとり心を許し、信じ、愛した存在。

ホグワーツに入って、
ハリーの父達と同じグリフィンドールになったリリーと
スリザリンのスネイプの心はうまくかみ合わなくなっていく。

そして遂には、
心ならずも言ってしまった言葉「汚れた血」
スネイプはリリーを深く傷つけてしまう。

すぐに後悔したけれど、それをうまく伝えられず…

やがてリリーはジェームスと結ばれる。

スネイプの心の傷と痛みは、
リリーではなくジェームズを憎むことで
苦い後悔のまま置かれてしまった。

リリーは、スネイプにとっては、『永遠の人』だったのです。

自分のもたらした情報の所為でリリーを死なせてしまった慙愧の念。

その息子ハリーを、憎いジェームズの子を、守る事でしか
もう、リリーへの愛は示す事は出来ない。


最期の時、スネイプが言った「Look… at… me…」

映画では「私を…見て…くれ」
そのあと「(瞳が)リリーに…似ている」と。

これは、ハリーへのセリフですね。

原作では「ボク…を…見て」
これは、ハリーの瞳、

つまりリリーへ向かっているセリフ。

解釈としては、
こちらの方が正解のような気がします。

若き日に、
自分の未熟さから失ってしまった人への、
胸締め付けられる様な思いを感じます。

死の瞬間まで、彼はリリーだけを愛し、求めていた。

そして、それほどの思いをおくびにも出さず、
この10年間、徹頭徹尾、
悪役に徹しながらヴォルをスパイしていた、命をかけて。

愛するリリーの息子、ハリーの命を守る為に!

・・・泣くしかないでしょっ!もうっ(ToT)

19年後のキングズクロス駅。

ちなみにハリーとジニーの子ども達の名前は…

長男:ジェームズ・シリウス(父と、自分のなずけ親の名前)
次男:アルバス・セブルス(ダンブルドアとスネイプの名前)
長女:リリー・ルーナ(母と、大切な友達の名前)

そして、
アルバス・セブルスにハリーが言ったセリフ

「いいかい、アルバス・セブルス。
 お前の名前は、ホグワーツの2人の校長先生からもらったんだ。
 そのうちの一人は、スリザリン生だったが、
 パパがこの世で知る誰より一番勇気ある人だった」

うるるんっ!
スネイプの思いも、せめて少しは報われたなぁと。

この10年間、ずっとハリー達を見守ってきた(つもり)の私、
じんわりシミジミ~とした感慨を胸に家路につきました。

泣いて、目をぶんぶんに腫らして。。。

※字幕スーパーで一度見ただけですし、
記憶が原作とごっちゃになってる場合もあるので
ストーリーの順序等が間違ってたらごめんなさい。

ブログ内関連記事:

『ハリー・ポッターと死の秘宝Part.1』

(↑クリックでとびます。あらすじ僅かでネタバレありです)

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オーランドに、『ハリーポッター』のテーマパークもできたし、
2014年には大阪のUSJにもできるそうです。




 


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ハリポタの記事ではありませんが、

この記事にある、コミュニケーションの4分類
ハリポタの登場人物たちにあてはめて考えると
ちょっと面白いです。
お時間あればご参照ください。(クリックでとびます)