2011/08/20

【20 】光合成細菌は 高効率スクリュー付き

◆2011/05/19(木)  
放射性物質に向かって泳ぐ光合成細菌!

私は、昔、光合成細菌を大量に培養して売っていた。
汚水処理装置の性能をアップする微生物資材として売れに売れた。

だから、私は毎日、光合成細菌を夢中で培養していた。けっこう儲かったからね。
栃木県真岡市にある私の研究所には、あの頃の看板がまだ出ている。
「飯山一郎は光合成菌で真岡から世界へ飛翔する!」とか書いてある。

その名残(なごり)の 光合成細菌 のページが、今もこのサイトにはある。

光合成細菌を培養して売っていた頃、私はもの凄い発見をしていた。
その頃、普段は紫外線ランプで紫外線を照射して光合成細菌を培養していた。

ところが、エックス線を照射すると、光合成細菌が猛烈!激烈!に増殖するのだ。
コレがさらにエスカレートし、ラドン→ラジウム→コバルト60と過激化していった。

ヤクザで不良な医者や臨床検査技師が面白がって協力してくれたからだ。

光合成細菌は放射性物質を食う! 

今、この発見が役立つとは思わなかった。

もうひとつ。私は、当時、別の発見をしていた。
それは、今回の「肺に入った放射性物質を痰にして出す!」につながる発見だ。

どういうことか?放射性物質がある所まで、

光合成細菌が鞭毛(べんもう)を回して泳いでいく!という発見だ。
これは、学問的には、「光合成細菌の鞭毛による走光性」という問題だ。
しかし、放射性物質がある所まで光合成細菌が鞭毛を振って泳ぐ!

という実用的な実験は私が世界初だろう。

この後、私は、もっともっともっと凄い発見をしたのだが、来客なので続きは後刻。


◆2011/05/19(木) 
肺のなかの放射性物質に向かって泳げ!

光合成細菌を大量に培養する場合、私は、消毒用の紫外線ランプを使う。
消毒用の紫外線ランプで紫外線を照射すると、病原菌は全て死滅する。

ところがである。
光合成細菌は、消毒用の紫外線ランプで紫外線を照射すると、大喜びするのだ。
紫外線ランプから発射される紫外線を少しでも余計に浴びようと集まってくる。
そうして爆発的に増殖してゆく。

光合成細菌を培養する水槽の紫外線が当たる部分には増殖した菌体が山をなす。
それほどに光合成細菌は紫外線のエネルギーを浴びながら増殖するのだ。
もっと驚いてしまうことがある。それは…、

光合成細菌をペットボトルにつめて病院に持ってゆき、エックス線を照射する。

このペットボトルを持って帰り、大きな光合成細菌の培養水槽に戻す…。
すると、あと1週間はかかるであろう培養が、なんと2~3時間で完了してしまう。
さらに、この放射線を照射して育てた光合成細菌で乳酸菌を育てると、乳酸菌も大増殖!

こうして私は、元気モリモリの光合成細菌や乳酸菌で、大儲けできたのである。


あ、大発見!の話を忘れそうになったので、いま話す。

それは、病院のレントゲン室で機械が熱くなるほどX線を照射した後の

ペットボトルをよく観察すると、X線が当たる面に光合成細菌の菌体が
ビッシリ付着しているということ。

それは見事に光合成細菌がX線を求めて水中を走行した軌跡だ。

そう! 光合成細菌は、放射線が来る方向に向かって泳ぐのだ。

泳げ!光合成細菌。肺のなかで泳げ! 放射性物質に向かって泳げ!

 
2011/05/20)  
高効率スクリューで泳ぐ光合成細菌

直進運動中の細菌.
数本の左巻きらせん型べん毛が菌体の後ろで束を形成し,200300Hzで同期回転して推進力を発生する.
(下側は拡大写真)

 


 

斜陽の放射能国家でも時は矢の如く流れ、
一週など瞬時、またも菌曜日がきた。

相変わらず乳酸菌に関する問い合わせが殺到しており、
対応に追われた一週間、
できうれば、汚染された関東の土壌で乳酸菌培養の試験がしたいのだが余裕なし。

放射性物質をエサ(エネルギー源)として与えれば光合成細菌は爆発的に増える!
そう分かっていても、昔は放射性物質が手に入らなかったが、今は棄てるほどある。

実際に日本は、連日連夜、海へも大気中へも、膨大な量の放射能を廃棄している。

昔、光合成細菌を培養する水槽の片隅に夜光ラジウムを投げ入れたことがある。

投入した瞬間、水槽内の光合成細菌がラジウムに向かって
一斉に泳ぎ寄る姿こそ見えなかったが、異様な水流というか気配は感じられたのである。
実際、数時間後、ラジウム粉に向かう光合成細菌の軌跡がガラス面に出来ていた。

光合成細菌で環境保善』(小林達治)。

この本は今も光合成細菌を学ぶ基礎文献だが、
光合成細菌が鞭毛を回転させて泳ぐメカニズムを見事に説明している。

その後、大阪大学大学院生命機能研究科の難波啓一教授が、
細菌べん毛のナゾ
すなわち水素イオンと蛋白質の揺らぎで動く高効率モーターであることを証明した。

なんと! 光合成細菌は「高効率スクリュー付きの超分子ナノマシン」であったのだ。
泳げ!光合成細菌。肺のなかを泳げ! 放射性物質に向かって泳げ!

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5月19日~5月20日の飯山一郎さんのブログ記事から 

私には科学的知識が乏しく、書かれていることの真偽は測りかねます。
ただただ \(゜ロ\)(/ロ゜)/ うわ~そんな世界があるんだーと驚くばかりでした。