2011/07/25

科学する心

ここ数日、『科学者』大好きの私は
ちょっと、まあ、いろいろあってぶっちゃけ、へこんでおりました。

(※そのいきさつは、一番下の「追記」にあります。)

とにかく、子どもの頃から『科学者』という方々が大好きで
大変に尊敬して憧れておりましたから、
今回のへこみっぷりは、そりゃあ、見事なものでした。

そんなところへ、ツイッターで流れ流れていきついた
そのリンク先で…嬉しいものを発見!
ワタクシ、見事に凹から凸へ。(日本語としてどうなんだ?)

それは、環境微生物学の高嶋康豪博士の、秘書の方が書かれた文書でした。
内容は、まあ、いろいろあるのである程度省略させていただくとして

『原爆を製造したアメリカの物理学者達は、全員が被爆地は70年~150年間は不毛の地と化し、
 植物は一切生息できないと予測していましたが、広島・長崎ではわずか半年後には雑草が、
 翌年には野菜・米・果物が稔ったのです。
 この結果が広島・長崎の土壌中の耐放射性細菌によって
 放射能・放射性物質の分解消失が起きたものであることは、多くの学者が確認しています。』

私が見つけたのは、これに続く、秘書の方のこの文章です。
↓ ↓ ↓

科学者であれば、

(ⅰ)現場に行き、結果を確認する。
(ⅱ)同じ様に追試をして、結果の成否を確認する。
(ⅲ)「あり得ない」と思っても、世界の情報を収集して研究しその可否を判断する。

の3つのうち、少なくとも(ⅰ)あるいは(ⅲ)を
実行・研究するのが科学者の態度ではないでしょうか。
現場を見て、上記の作業が実際に行われているか、
その他の大掛かりな作為はないかを確認したうえで、結果を評価すべきです。

結果の確認もせずに「トリック」だと決めつけるのは、科学者の態度ではありません。
 真の科学者は、自分が日進月歩の科学技術について如何に無知であり、
自然現象の100に一つも理解していないという見地に立ち、自然現象から学ぶのです。

私が尊敬して憧れた『科学者』像はこれです。

申し訳ありませんが、私は高嶋康豪博士の事は良く知りません。

ですから、その方の主張される説については、まったく語れません。
でも、微生物による土壌の浄化は可能であるというのは嬉しいお話でした。
秘書の方の書かれた『科学する心』については、本当に心から同意します。

****************************

さて、上記について匿名の方からコメントをいただきました。

匿名 月曜日, 7月 25, 2011
高嶋康豪は、原発推進者ですよ。
以前に、藤原直哉との対談で、「高速増殖炉が未来を作る」と言っています。
その一方で、環境微生物も売るという、マッチポンプの典型です。
逮捕歴もあります。http://kyoto-seikei.com/10-0217-n1.htm
この記事、叩かれないうちに削除したほうがいいですね。


匿名 月曜日, 7月 25, 2011
飯山さんは、高嶋康豪の事は、インチキだと言っていますよ。
飯山さんの持論に心酔しているなら、
こういう記事は、書かないほうがいいと思います。矛盾していますので。

*****************************

それに対しての、私の返信コメントです。

匿名さん

コメント、ありがとうございました。
高嶋博士の事はよくは存じませんでしたが、
少なくとも秘書の方の言われている科学者のあり方については、私は賛成です。

『真の科学者は、自分が日進月歩の科学技術について如何に無知であり、
自然現象の100に一つも理解していないという見地に立ち、自然現象から学ぶのです。』

これは、本当に大切なことだと思います。

乳酸菌のバッシング記事が出た時に、
コメントしていた方々の言葉を見て非常に違和感を覚えたのは、
その方達が実際に検証していないのに完全否定していたからです。
どんな権威ある立場の方々であっても、
実際に裏付け調査や検証もしないで、
切り捨てて否定しまうのはどうなんでしょうか?
また、私は飯山一郎さんの事は尊敬はしていますが、
「心酔」とは全く違います。(勿論、盲信でもありません)

自分が考えてみて、良いと思った事をやっていきたいのです。
ですから、何の矛盾も感じません。
どんな方の意見でも、
良いという事を全部鵜呑みにせず、悪いという事を頭から否定せず、
自分の中で一生懸命考えて、大事だと思う事を大事にしたいのです。

宗教ではないのですから、自分なりに考えて判断していきたいと思っています。

飯山さんは才能あふれる方だと思います。
提案された乳酸菌によって多くの方が希望を見つけられています。

仰っていることが難しくて理解が追いつかないものも色々ありますが、
知りたい事については、地道に自分なりに勉強していくつもりです。

また、今回のコメントを寄せてくださった方々にも感謝いたします。
お陰でブログの内容をいろいろ修正することができました。
本当にありがとうございました。


*********************


2012年6月 追記


>この記事、叩かれないうちに削除したほうがいいですね。

>飯山さんの持論に心酔しているなら、
>こういう記事は、書かないほうがいいと思います。
>矛盾していますので。

こういった考え方に対して、
最近の私は、ちょっと違和感を覚えるようになりました。

上の記事を書いた当時は、ただ単に「へえ~、そんな見方もあるのか」と
面白く、でも何となく「???」な感じだけだったのですが。

今は、

「叩かれないうちに削除したほうがいい」ってのは…
誰が私を叩くんだ?理由は?どんな立場で?と聞いてみたい。
私が叩かれて一体どうなるって言うのかな?とも思うし。

「こういうのは書かない方がいい」
って言うの、どーゆー気持ちからの大きなお世話なんだ?と。
大体、私、誰にも心酔なんかしてないし。
だから、矛盾なんてするわけもないのですよ。
自分の人生を振り返ってみても、
誰かに心酔したことなんて一回もない!そんなこと想像もできない。

不遜にも、そういうことを考えるようになったみたいです。

…結構強くはなったのかもしれないですねえ(遠い目)
原因は、やっぱりこれでしょうねえ。。。
 2011年7月に始まって、2012年5月までの10ヶ月間…まあ、何とも色々ありました。