2011/07/22

【9】認識の差

◆2011/07/17(日)  
「放射能より人間のほうが恐い! 」

乳酸菌で放射能と闘おう! という方々が、100万人を超えたという。
これは素晴らしい朗報なのだが、朗報の影に悲劇が生まれているようだ。


悲劇というのは、巨大なパーセプション・ギャップ(perception gap)である。

つまり、放射能なんか気にするな!という人間たちとの「認識の差」のことだ。

いま、乳酸菌で放射能と闘おう! という方々が、まわりのヒト達から、
「放射能なんか気にするな! 自分だけ助かりたいというのか?!」

などと冷たい仕打ちを受けているというのだ。

実際、「放射能より人間のほうが恐い! 」
といった報告と相談が最近は多くなっている。 どうしたらいいのか?


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【perception gap】パーセプションギャップ
認識や価値観の隔たりやズレ、理解度の違い。
みんなが全部分かりあえるのは、もともと無理な話なんだけど。

自分の価値観と認識が正しいと思うのは結構。
でも、自分とは違う認識や価値観があることも
また、自分の理解度が不足しているために納得できない場合もある事を、
ある程度の大人なら分かっていてもらいたい。

お互いに議論を重ねて分かりあえる事もある。
でも、基本としては、他者の価値観も
理解できなくても尊重はする、というスタンスが大人の社会には必要。

理解できないもの、納得できないものに対峙した時
直ちに攻撃を持って臨むのは未熟な精神というもの。

自分に自分の正義があるように、人には人の正義がある。

こんな、国全体が非常事態下にある時に
自分の正義・自分の利益・自分の価値観だけを押し付け合って、良い事は何もない。

みんな手探りで、生き残る道を模索していることに変わりはない。
それぞれが互いに持つ能力を充分に発揮しあえるように、
それがうまく組み合わさって、多くの利益になるように、

分かりあえなくてもいいから、せめて上手に距離を取る度量があれば…
いつか、うまく行く日も来るんじゃないかと思う。
いや、私って甘いんだ、多分。でも、それでもいいんだ。

べたつくばかりが円満なんじゃない。
切り捨てるばかりが人間関係じゃない。
心地よい距離感が、自分を育てる事もあるから
ちゃんと一人で立てたら、誰かの役にも立てる。

ってか、『絆』とか『信頼』って血のつながりだけじゃないから。
人と人との関わりだから。

ま、個人的には、今のとこはツイッターでもブログでも
パーセプション・ギャップの少ない関わりが多くて
何となく嬉しかったりするんですけどね。


こと、放射能問題に関しては、かなり深刻な話も多く聞くので
色んな事をしっかりお勉強して本能にもしっかり働いてもらって
乳酸菌と共にしぶとく頑張りますわ。