2011/07/30

【11】こんな日本に誰がした?

◆2011/04/06(水)  
セシウムは,カルシウムの代わり

群馬県から遥か鹿児島の志布志まで避難してきた家族がいる。
「6才と4才の男の子の体内被曝だけは絶対に避けたかった!」
という。賢明である。当然の避難行動(サバイバル)である。

二人の男の子に、トロロ昆布や、ちりめんジャコ(小魚)をだした。
すると、ガツガツとむさぼるように食べるのだ。驚異的な食欲だ。育ちざかり。


子供達は、毎日、筋肉、臓器、血管、骨…、全身が伸び、育ち、大きくなる。
とくにカルシウムは、絶対必須元素だ。

いま、関東平野の大気中に舞っているセシウムやストロンチウムは、

必須元素のカルシウムに化学的に似た性質を持つため、
骨や筋肉に取り込まれ、長期間にわたって残留する。

だから、育ちざかりの乳幼児・子供は絶対に!内部被曝を避けなければならないのだ。


それを、政府とマスコミは「心配ない!」を連呼し、

多くの子供たちの避難機会を奪った。まさしく!亡国の犯罪行為である。

◆2011/04/07(木)  
悪循環 vs 良循環

中国人御一行様を、グルンバが活躍している志布志市内の現場に案内している。
その間に、興味がそそられる情報が関東から飛び込んできた。

「出荷できない牛乳が何千リットルもあって、タンクが一杯になってしまった!」

牛乳は腐るのも早いが、発酵するのも早い。ここは発酵させよう。

牛乳は栄養価が高いので、乳酸菌も光合成細菌も狂気乱舞しながら増殖する。

この光合成細菌等が大量に増殖した牛乳を、農地や牧草地に散布するのだ。
いま、関東・東北の農地には、放射性物質が降り積もっている。
放射性物質は、微生物にとってはエネルギー源だ。


だから微生物は、放射性物質をどんどん体内に取り込む。


栄養(牛乳)があり、エネルギー源(放射性物質)があれば、光合成細菌は大増殖!
これは微生物にとって、また、人間にとっても理想的な “良循環” だ。
あとは…、この“良循環”を目指すか? 目指さないか? だ。


◆2011/04/12(火)  
こんな日本に誰がした?!

放射能で汚染された地域では、農業ができない。
関東平野にも、東電福島原発からの放射性物質が大量に降った。
これで、関東平野は農業ができない地域になった。


農業ができない地域では、ヒトは生きていけない。
さらに関東平野は、大地だけでなく、水も放射能で汚染されてしまった。


だから関東平野は、ヒトが生きていく地域ではなくなった。

しかし、逃げるところもないし、
「心配ない!」と政府・マスコミが言い続けるので…、
みんな、不安を感じながらも、諦め半分で住んでいる…。


そこへ地震である。きょうも関東平野は、朝から揺れ続けている。

放射能、食べ物、水、地震の連続…。不安で生きた心地がしないだろう。

「生き地獄ですよ、飯山さん。それも、だんだんひどくなってゆく…」


だんだんひどくなってゆく生き地獄…。号泣したくなるような恐ろしい現実だ。

いま、日本の関東と東北には、
何千、何万、何十万、いや何百万人の人間が、生き地獄を生きている。

生き地獄に落とされている何百万人の日本人を、日本の政府は救おうとしない。

マスコミは、呑気に、優しさのかけらもなく、楽しそうな番組をつくり、騒いでいる。
その合間に、わざとらしい広告を流す…。
「日本は強い国!皆で頑張れば乗り越えられる!日本の力を信じてる!」
下手な演技には、空虚さしかない。吐き気さえ感じる。
「こんな日本に誰がした?!」と叫びたくなる。


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この飯山さんのブログ記事から4ヶ月近く経った。
もう、7月も終わろうとしている。地震は減ったような気もする。

でも、食べ物と水と空気に関しては どんどん不安が増している。
どんなに隠しても分かり易い所からほころびは出る。

隠されてきた事はいずれ露わになるし時間と共に起こる変化も証明されていく
大規模な人体実験場なのかも知れないねと笑っていたことが現実になりつつある。

不安をあおるつもりも、何かを批判するつもりもない。
私に今できる事の最優先は、現実に対処して生き残るすべを模索していくこと
自分と家族を守るために。