■『鬼滅の刃』、今更何を言うこともない今年の顔的作品。
様々な形で関連する音楽や映像やグッズを沢山見かける。
公開された映画も、
このコロナ渦の中にも関わらず超絶大ヒットらしい。
■やっと『鬼滅』がうちにやってきた
ここまでブームに乗れなかった理由は、
…単なる好き嫌い。
ブームになり始めの頃の、断片的な情報と、
時折、瞬間的に目に入った、アニメ映像、
…これらを組み合わせて
・家族が無慈悲に理不尽に惨殺される
・人間の体がバンバン切断される
・大量の血しぶきが飛び散る
…と言う要素があるらしいと判断、
いきなりバイアスが掛かった。
設定もストーリーも知らないけれど、
どんなにヒットしているか知らないけれど、
何がどう良くても、
「これはちょっと家には持ち込みたくない」と。
(ミステリーは好きでも、ホラーやスプラッタは苦手)
■きっかけは、主題歌『紅蓮華』
導入部の後、ぐわーっと盛り上がるのは
『残酷な天使のテーゼ』と同様。
作品は見ていなくても、
OPテーマだけ聴くアニメもあるくらいだから、
主題歌くらいはいいよね…と。
そしたら、まあ、何と乗れる曲だったこと!
カラオケにはずいぶん長いこと行けてないけど、
本気で歌えばちょっと体重が減りそうな(笑)
■徐々に増えた情報で鬼滅に触れ始める
その後、ちょこちょこと目にし、耳にし、
有名な台詞とか、ギャグタッチの部分とか、
さほど抵抗がない情報が蓄積された後、
「じゃあ、まあ、ちょっとくらいは見てみるかな」
と、なった。
原作は読んだことがないし、
ストーリーの詳細や各キャラクターの設定も
正直、この段階ではよく分からなかったけど、
年末どん詰まりの時期に、やっと『鬼滅の刃』解禁(笑)
■「俺は長男だから我慢できたけど、次男だったら我慢できなかった」
と言う台詞は、とても好きだ。
「〇〇だから我慢できたけど、△△だったら我慢できなかった」
みたいなセリフ、世間様で流行っているんじゃないだろうか?
鬼滅隊の柱達や鬼達の、壮絶なまでに悲しい過去の部分は切ないけど、
時折挟まれるギャグ的な部分には救われるし、
主人公の真面目な一生懸命さは、間違いなく好感が持てる。
■食べ物には好き嫌いはほとんどないのに
こういった物語作品に関しては、
絵柄とか雰囲気とか、食わず嫌いな部分がある事は否めない。
(荒木飛呂彦先生の絵柄も最初は苦手だった)
でも、ここまで沢山の人々に支持され、
国内外で大ヒットする作品には やはり、
何か素晴らしいものが内包されているに違いないと思った。
食わず嫌いで、最初っから拒否するより、
先ずはちょっと、手を伸ばしてみた方が良いかと。
■食べてから好きか嫌いか決めれば良い
同じモノに触れても、何を受け取るかは人それぞれ。
でも、その気になったら、自分次第で
何からでも良いものは受け取れる。
何より、この作品には、
とても大切な事が描かれていると思う。
食わず嫌いは、ホントもったいない。
■『鬼滅の刃』は、切なくて、悲しくて、でも楽しくて
絶望の先にある勇気を受け取れる作品だった。
たとえ、残酷で無慈悲な理不尽に打ちのめされても、
出来る事を弛まず積み重ね続ける日々が、
自分を変え、運命を動かす。
未来を拓く希望は、すべて『人』の中にある。
そんな事を思わせてくれた。
この先、もしかしたら
鬼滅関連の話をまた書くかも(笑)
ドギーマンのアキレススティックが好きです