■予算と尺を沢山もらって、
ゆるやかに楽しく作られたゴージャス版『勇者ヨシヒコ』。
映画『新解釈・三國志』のイメージはそんな感じだった。
ネタバレしない程度に、個人的思いつきを。
■譜代どうでしょう藩士のエリートの皆さんと違って
後発組、外様どうでしょうバカさんの私は、
大泉さん、ミスタくん、ヒゲ、うれしー、
そして、ナックスさん達を、
遠くから見守る親戚の様な気持ちで、
心でそっと応援してきた。
■『勇者ヨシヒコ』も、
3シリーズも、全話しっかり、
しかも、くり返しくり返し何回も視聴し
映画『斎木楠雄のψ難』、
…福田作品も、
全部とはいかないまでも
そこそこ視聴している。
■…とまあ、そういったワケで
何年ぶりかの映画館、
しかも、この状況下に!…とあいなった。
それもひとえに、
大泉洋さんと福田監督の作品だから。
■爆笑の渦!ドカンドカン!!
…というわけでは決してない。
でも、クスクス笑いがあちこちから漏れ、
見終わってから
「やっぱ、あれだね、楽しかったやね」
と言える映画。
ただし、
DVDかBRで、リビングで見ると
もっとじっくり、色々確認できるだろうなあ。
(聞き逃した小ネタや、見逃したちょい出演は結構ありそう)
■安定の福田ファミリーの顔が揃って、
(※ただ、仲野太賀くんとか柳楽優弥くんとか中村倫也くんと堤真一さんとかも、正直、見たくはありました)
お馴染みのユルさが妙に心地よい、
39~40度くらいの
源泉掛け流しぬるめ温泉に
のわ~~んと浸かっている感じ。
■大泉劉備の無差別ボヤキ芸と、
ムロ・メレブ・孔明の全方位万能差し込み芸が
絶妙な誤差の範囲で離合し、
決して大事故にならない。
■賀来・周瑜・賢人君の、今日俺の三橋キレ芸も懐かしく、
今日俺で、スケバン京子さんだった
孔明の頭脳担当の黒幕(?)嫁役の
橋本・神楽(銀魂)・環奈ちゃんが、
まさに、元ヤン風味でカッコ良かった。
■本家勇者のヨシヒコ孝之、黄巾の人役、
顔面の黄金比の説明がくどい(笑)
ダンジョーもムラサキもいないけど、
ヨシヒコシリーズ皆勤(だと思う)の鎌倉太郎さんと、
橋本・黄婦人・環奈ちゃんの隣で麻雀する
ゲルバーバ星人、は見つけた(気がする)。
■佐藤・仏・董卓、やっぱりこの人は自由芸。
虎の敷皮で「オコ!」、
それを拾う大泉劉備はメイキングで確認できる。
■小栗曹操は、存在感は主役なのに、
ちゃんと脇役していて、それがさらにカッコ良かった。
なにげに磯村・相良が軍師役でいて、
ジルベール航を思い出して
別の意味でハリネズミ。
(※きのう何食べた?ネタなので無視して下さい)
■公開初日の朝一番で映画を見に行ったのは初めて。
今は自分のメンテナンス期間なので、
いつもと違う流れでOK…って気持ちで。
■時代考証的絶世の美女役の渡辺直美さん、
董卓と呂布を骨抜きにする様が、
妖しく美しく…ぶるんぶるんの圧倒的魅力。
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こういうご時世の中、映画館に行くのは
なかなか難しいかも知れないから、
興行的には厳しいものがあるかも知れない。
でも、映画っていいなと思いました。
ちょっと、違う世界に行ってきた感じで、
良い気分転換になりました。
映画関係者の皆さん、有り難うございました。
(心の中でそっとつぶやく)