「朝ごはんはちゃんと食べんにゃいけんよ!」
98歳で天に召された嘉代お祖母ちゃまは、実に元気な人でありました。
朝は4時くらいから起きてパタパタと動き回って
家業と家事をテキパキとこなしていました。
実家は、隣接する事務所や工場も含めて商売をしていて、
それ以外にも父親がやっている事業があり
さらに家にはずっと病人がいたので、
その分、家族の労働分担も生活時間の動き方も
一般のご家庭とはちょっと違っていたと思います。
そんな中で、子どもだって貴重な労働力なのです(笑)
私も当時は、今ほど怠け者ではございませんでした(遠い目)
私が生まれてから、下の妹が生まれるまでその10年間くらいの間と、
また、生まれて少し経ってからその後も、
結構な期間、母は上の妹に付き添って病院を出たり入ったりしていました。
入院期間も結構あったように思います。
幼い頃に母と遊んだ記憶があまりありません(笑)
ですから、嘉代お祖母ちゃまは、元気でいなくちゃいけんませんでした。
「朝ごはんを食べんと、元気が出んよ!働けんよ!」
で、そういう家庭で育つと
自分は元気でいなくちゃ!ってな子どもになるわけです。
1日3食キチンと食べて、快眠・快食・快〇(笑)
しっかり役に立つ子ども・・・これが基本でした。
ところが!23歳の時にちょっとした交通事故に遭って入院、
リハビリも含めると数ヶ月かかかったのですが
この入院期間中、私の『食』はどん底まで落ちました。
動けないから食べられない、
痛みがあって食欲が出ない、
食べなくても死なない(笑)。
そして、退院後も小食時代が続きまして…
食べたら食べられるのですが、
食べ過ぎると気持ち悪くなりました。
その流れのままに、食べたい!と思った時に食べるようになりました。
私は夕食を食べ過ぎると安眠できない体質で(笑)
食事の中では夕食の量が一番少なくて
昼間にはバカバカ食べちゃうのですが…
朝は、空腹感で目が覚めます(笑)
でも、落ち着いて食べたいので、家事を一通り済ませてから食べる為に
必然的に、空腹感を動いてやり過ごす事が多いです。
別に、我慢しているわけではなく、
やっぱり気持ちのいい状態で食べたいから(笑)
で、片付ける事を全部片づけてから、
バナナや豆乳ヨーグルト、玄米ご飯やお味噌汁等を
の~~んびりいただきます。
遅い時はお昼ご飯に近い時間になってたりしますが、
そうすると、次にご飯を食べるのは
午後も遅くなってからだったり、夕方近かったり
で、食べたいものを食べたいだけガッツリいただきます。
だから、夕食があまり量が入らないのかもしれません。
しかし、よ~く思い出してみると、
嘉代お祖母ちゃまは人には
「朝ごはんはちゃんと食べなさい!」と言うくせに、自分は小食でした(笑)
雑穀ご飯と、お味噌汁と、
庭で摘んできた藜(あかざ)や土手で取ってきた土筆
そんなものをちゃっちゃと自分で煮たりして
お漬物と一緒に食べてました。
それでテキパキとよく働き、元気で明るく、聡明でした。
亡くなる前の1年半くらいは、いろんな事が分からなくなりましたが
それは、「もう歳なんだから何もしなくていいよ」と
実家の父が、家の事や仕事の事を
お祖母ちゃまに何もさせなくなってから、急激にそうなりました。
そして、美味しいものを色々沢山食べさせてばかりいました。
あまり動かず、頭を使わず、食べる事ばかり…
これを続けると哀しい結果になる事を、私は自分の目で見ました。
『食』は生きる基本です。
でも、3.11の大震災以来、食の安全について色々考えるようになって
これまでと同じようにやっていたらもしかしたら…まずい?
なんて考えるようになりました。
昔、『飽食の時代』という言葉がありましたが、
これから私たちが『食』に対してする選択は
多分、もっと違ったものになってくるでしょう。
神経質になったり、大騒ぎする必要はありませんが
普通に、自然に、淡々と。
自分や家族の健康の為に、いろいろ試行錯誤しながらできる事を
考えていきたいと思います。
嘉代お祖母ちゃまの人生が、私に教えてくれたものは沢山あります。
「朝ごはん、ちゃんと食べんにゃいけんよ」
はいヽ(^o^)丿
目一杯お腹を空かせてからだけど、お昼近くになる事もあるけれど、
ちゃ~んと食べてますよ~!