腸が人の臓器の中で最大の免疫器官である事は、意外と知られていない。
ロシアの生物学者メチニコフ博士は、
老衰の原因は、大腸に於けるおびただしい細菌(悪玉菌)が
常に分解作用を営んで有害な化学的物質を形成し、
それが体内に吸収されて自家中毒を起こし、
全身症状となって老衰すると発表した。
ドイツのヴァレンチン・リガウエル博士は
「人間のいろいろな疾病は、腸に便が停滞するから起こるので、
便通を良くすることは健康上必要なことである」と述べ、
中国の道書『抱朴子』には
「長生を得と欲せば常に腸内を清くすべし。
不死を得んと欲せば、腸内滓(カス)なかるべし」とある。
現代人は腸内腐敗をもたらす動物性タンパク質や脂肪、
化学物質(薬品、農薬、食品添加物、防腐剤等)を毎日取りこんでいる。
ここから発生する有害物質は万病の原因になるのはもちろんの事、
さらに恐ろしい事にこの有害物資を除去するために、
腸内では大量の活性酸素が発生。
この活性酸素が腸内の正常細胞を傷つけて、大腸ガンを作る原因にもなる。
口・喉・食道・胃・小腸・大腸・肛門は「内なる外」と表現される。
私達は体の内部と思ってきたが、実は、「ちくわ」のように外部とつながって、
空洞になっている。
そのため、侵入してくる病原菌や有害な化学物質等の異物から
身体を守るために、多くの免疫防御機構が備わっている。
それが腸のヒダ(絨毛)に張り巡らされている「リンパ細胞」。
特に、回腸はこの免疫細胞が集中していて、
パイエル板と言うリンパ組織を形成している。
腸を中心とした消化管は、
免疫細胞がびっしりと詰まった人体最大の免疫器官(臓器)。
身体の中に侵入した細菌やは、
マクロファージというアメーバ状の細胞が取り込んで消化したりする。
マクロファージは、常にあちこち動き回っていて、
異物や細菌などが体内に入ってくると、
それを取り込んで消化したり、抵抗するための免疫情報を
他の免疫を担当するリンパ球に伝達したりしている。
マクロファージについて、
http://www.youtube.com/watch?v=OHz_mzSNq9Q
(4分7秒以降は、宣伝臭いので見なくて良し(笑))
免疫とは、人の健康を守ってくれる働きで、
自然治癒力という体の防御システムのひとつ。
腸をキレイにする事は、免疫力を高め、様々な病気から身を守る事なのだ。
では、マクロファージを活性化するためには?
リアルもやしもんの世界
http://saryuju-saryuju.blogspot.com/2012/02/32.html
乳酸菌の効果のひとつ『免疫力の強化』
http://saryuju-saryuju.blogspot.com/2011/12/blog-post_08.html