2020/03/28

しぶとく、出来る事をやっていく。

母が入院している病院から、昨日連絡が入った。

病院からの電話は大抵、
母の容態が・・・と言う内容なので
不安で辛い気持ちになる。

昨日の電話は 
急変の知らせではなかった。

でも、ある意味もっと衝撃を受け、
心を乱すものだった。

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毎日毎日、
短い面会時間の許す限り母の元へ行く。

現状、15歳以下は面会できないので、
その気持ちだけ持って誰かが行く。

もう10年以上も前に認知症を発症して、
徐々に色々なことが分からなくなっていった。

自宅介護の間にも機能は低下していき、
入院してからは、誤嚥も増えて、
今は鼻からのチューブで栄養を摂っている。

1日中ベッドに横たわり、
同じ景色しか見えない状態では
脳への刺激もほとんどないだろうからと、

せめて、面会に行ったら
話しかけたり、なでたりさすったり、
あちこちマッサージしたり
録音していった幼い家族の歌を聴かせたり、

思いつく限りのコミュニケーションを・・・
少しでも脳の萎縮を緩やかなものにしたかった。

反応があってもなくても、
それが母の命のエネルギーに繋がっていると信じて。

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面会時間に制限が出来たのは、
新型コロナの国内感染が出てから。

そして、

週明けの月曜日、3/30から 
面会は全面禁止となる。

・・・連絡は、そういう内容だった。

「急変があれば、すぐにご連絡します」
と言っては下さったけれど、
それは、家族にとっては
『最後通告』と同じこと。

母は今年に入ってから状態が思わしくなく、
今月の初めには、

「もういつ何があってもおかしくない状況だと思ってください。
 長く会っていない方がいらっしゃったら、連絡してあげてください。」

と言われていた。

検査の結果、
大きめの腎臓結石が発見されたけれど、
体力も無いし、負担が大きくなるから危険で、
手術は出来ないと。

肺の下の方に、一部なにか水のようなものがあると。
今続いている発熱や、呼吸障害も、
心臓に負担がかかっていると。

家族で相談しながら、
思い当たるところには連絡を入れた。

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受付で検温して、37度以上あると面会が不可になった。
私の平熱は、37度~37.5度。

これが9年以上ずっと平熱状態なのだと
説明はしたけれど、
「申し訳ありません。ご理解ください。」

・・・はい、理解しています。
病院側も苦渋の選択なのだ、
入院患者さんを守るために。

自分が知らないうちに感染している事が、
誰であっても懸念される現状、
感染を防ぐために出来る策は全て講じるのが正しい選択。

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分かってはいても、理解してはいても、
心は不安と悲しみでいっぱいになる。

誰が悪いのでもない。
これは、仕方が無いこと。

でも、そんな分別とは別のところで
正直な気持ちが
とりとめなく溢れてくるのも事実。

母はさみしがり屋だから、
私たちとふれあう時間が
突然なくなってしまったら・・・

ある意味、一番大切なライフラインを
断たれたような感じがする。

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毎日、家族みんなのエネルギーを抱えて
母に届けていた。

目には見えなくても、
この思いが母の命にきっと生かされると信じて。

この新型コロナ騒動が一刻も早く収束して
また面会が再開されることを心から祈る。
強く願う。切望する。

その日まで、母に頑張って欲しい。
辛いことを強いているのかも知れない、
これは、家族のワガママかも。

毎日、呪文のように唱えている。

お母様の治癒力と回復力と免疫力と体力が
どんどん向上しますように。
この思いが、届きますように。


私は陰謀論者ではないけれど、
この新型コロナの発生が、
自然なものでなく
何らかの人為的操作があるなら

関わったもの達に、
その行いに相応しい報いがあるようにと・・・思う。

天災同様、憤りのぶつけようのない事象なんだけど、
何か理不尽に感じる。

マスクないし、
トイレットペーパー少ないし、
外出しづらいし、
ストレス溜まりがちだし、
不安もあるし、

・・・でも、まあ、
みんながそれぞれ出来る事を頑張って、
何とか乗り越えていこう!と、
家族で励ましあって過ごしていた。

そんな中、一番大事な時間を奪われた。

母との時間は、
私たちに心の準備をさせてくれるために
母が作ってくれていた奇跡。
そして、母の命を支える時間でもあったと思う。

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でも、仕方無いものは仕方無い。
仕方ないなりに、しぶとく、出来る事をやっていこう。

自分の体温が37度以下に、
一時的にでもなるように神に祈りつつ
受付の検温を何とかクリアして、母に会いに行きたい。

今日と明日、体温の低そうな頃を見計らって・・・

そして、
まったく非科学的で、論理的でもないが、
そんなもの百も承知で、

離れていても、
母を思う気持ちとエネルギーだけは母に届くように

何らかの・・・呪詛、違う・・・ 
おまじない・・・違うな 呪文・・・いや~

ま、何でも良いから、
なんか こう、母のいる場所とつながって

家族の祈りとエネルギーが、
バンバン母に届くような
そういう、システムが出来るように・・・

荒唐無稽な妄想でも何でも、思い込みでも何でも、
もう、ホント、何だっていい!
届け!命のエネルギー。

毎日、毎日、家族みんなでその回復を、
穏やかな時間が続くことを強く願ってる。

面会が再開されるその日が
1分でも1秒でも早く来ますように。

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生きている時間の儚さと大切さを
思い出させたのかも知れないけど…

新型コロナ、もう、いい、いらない。

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千々に乱れる心の表現として選んだのに、
美味しそう…と思う我が身のなさけなさ