素直に泣く事ができるのは本当にありがたい事だと思う。
私を泣かせてくれたのは、
岡野雄一さんという人が描いた『ペコロスの母に会いに行く』という本。
最初は涙がじわっときて、ポロポロこぼれるだけだった。
そして、読むのを一時中断した。
思いっきり泣くために。
声をあげて、泣いて泣いて泣いた。
いま在るものと、もう失われてしまったものとの境界線がなくなり、
時の流れが緩やかに交錯する。
気持ちを落ちつけて再び読み始めたら、
180ページからの「背中の児」でまた涙が溢れてしまった。
命の愛しさ、親の思い。
生きる喜びは、生きる切なさを凌駕すると信じたい。
『ペコロスの母に会いに行く』機会と縁があったら読んでほしい。
あなたがそれを必要とする時に読むかも知れない。
私は、まさにそのタイミングでこの本と出会った。
「母は、人生の重荷を下したかのように、ゆっくりとゆっくりとボケていきました」
62歳、無名の“ハゲちゃびん”漫画家が
施設に暮らす認知症の母との「可笑しく」も「切ない」日々を綴った
感動のコミックエッセイ!facebookで話題沸騰、映画化決定!
40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、
親の老いを見つめてきた日々の、
笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。
主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。
母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、
著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、
時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイです。
「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
長崎市の老舗書店で2カ月間売り上げ1位を記録した自費制作本などから、
家族を描いた漫画を集め、新作やエッセイを加えて刊行!
(以上、amazonより転載)
母の中で消えていく『私』。
でも、私は、母に忘れられても、あなたの娘で良かったと思う。
産んでくれてありがとうと、心から感謝しながら
次第に赤ちゃんに返っていく大好きな「お母ちゃま」を
私なりの形で愛し続けていく。
泣きたいくらいに切ない命の絆。。。
でも、確かに、今、私が生きている。
これが、あなたの生きた証となるように
これからも、ちゃんとちゃんと、真っ直ぐ生きていくからねって思う。
・・・幾つになっても、母は母で、子どもは子ども。
越える事も、恩を返す事も出来ない。
だから、命をつなげて、何かを生みだしながら
もらった命を大事に生きていこうと思う。
認知症について、ここにも少し書いてあります。
介護は、親が命がけでする最後の子育て
『ペコロスの母に会いに行く』が映画になりました。
2013年11月16日から、全国ロードショー。
http://pecoross.jp/
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『夜と霧』という本がある。
これを書いたフランクルは、アウシュビッツ収容所という
この世の地獄の中で生き抜いた人。
どのような状況になろうとも、
人間にはひとつだけ自由が残されている。
それは、 どう行動するかだ。(ヴィクトール・フランクル)
フランクルの言葉、前にも書いていたな~と思ったら見つけた・・・
Twitterまとめ 71 うっかりフレーメン反応
近いうちに、フランクルの話を少し書きます。
追記:フランクルについて書きました。