2012/03/19

地震が起こる前&地震が起こったら

ある方のツイートから
さとなおさん(佐藤尚之さん)という方のサイトを知りました。

さとなおさんのプロフィールはこちら

www.さとなお.com この中の、『いろんなコラム』 に興味深い記事を発見。

さとなおさんにご許可を頂いたので、内容を少しだけご紹介します。

※詳細は、是非、さとなおさんのサイトでシッカリ見てください。 
 きっと役に立つ事がいっぱいあると思います。

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(以下、抜粋転載です)

◆『地震が起こる前に、これだけはしておけ!
(↑クリックでとびます)

阪神大震災・・・。 あの日、震度7の真上にいた人間として、
ちょっとだけサジェスチョンをしようと思います。
それは「地震が起こる前にどういう準備をしておけばいいのか」ということ。
経験者しか語れないことってあると思います。悔恨をこめてお伝えします。
状況によっていろいろあるのですが、
ボクが実際に体験した例からいくつかピックアップして
「備え」について書いてみようと思います。

●家具の固定は基本中の基本

家具の固定、してますか?
家具に押しつぶされて亡くなった方、山ほどいるんですから。

壁にしっかり固定してください。とにかく固定しまくってください。
コツとしては「梁の部分に打ちつける」こと。
固定器具はいろいろ売っていますが「鎖もの」は避けてください。
震度7なら一発で切れちゃいます。

「つっかえ棒」みたいなタイプはあんまりオススメしません。
マンションのキッチンの上部によくある棚。
あそこに食器やグラスを置いていると100%落ちてきて割れまくります。
割れたガラスを踏んで怪我をした人の多かったこと。
足にけがすると地震後の火事などから逃げるのにも差し支えるので是非固定。
とにかく、固定!

29型テレビが
コンセント引きちぎって5メートルすっ飛ぶくらい揺れるのですから。

●寝室に背の高い家具を置かない

大事なポイントです。
起きている時に揺れたなら倒れてくる家具にも対処できますが、
寝ているときだと全然対処できません。

だいたい真っ暗ですし、電気つけてても家具が倒れる前に消えます。
阪神大震災でこんなに死者が多かったのは、
寝室での家具による圧死がかなり多かったのもあると言われています。

二重三重に壁に固定してください。それでも引き出しが抜けて飛んできます。

●貴重品は奥にしまわない

家具が錯綜して行く手を阻むのです。
複雑に重なり合うので、とてもじゃないけど部屋の奥には行けません。
逆に言うと、部屋の奥にいた場合、出られません。

貴重品は、比較的家具が少ない部屋か、玄関の下駄箱にでもしまう。
これは家が倒れた場合でも重要です。貴重品を掘りだすのが楽になります。

貴重品を玄関に置くなんて不用心? 
本当の貴重品は銀行にでも預けて、
当座必要な貴重品を玄関に隠しておくのはどうですか? 

「緊急持ち出しグッズ」みたいなものを持っているならこれも玄関に。
缶詰やミネラルウォーターも奥にはしまわないように。
せっかく備蓄していたのに取り出せないんじゃあまりに意味なし。

●予備のメガネを下駄箱に

目がいい人には関係ないけど、コンタクトを含めて目が悪い人は必読です。
寝ている時間に地震が起こっても、すぐメガネがかけられるように
メガネの置場所をよ~く考えて寝てください。

予備のメガネを下駄箱に放り込んでおきましょう。
これは意外と盲点だけど、とっても大事です。
少々ピントが合わない古いものでも、ないよりましです

●お酒は高いところにしまわない

揺れれば当然落っこちて割れますんです。
必然的に中のお酒がドワーーッと部屋に流れ出ます。

水道が出ないから、拭き取りとか完ぺきには出来ないでお酒が匂いまくる。
大変ですよぉ。この匂い。気が狂います。

●「緊急持ち出しグッズ」なんて、買うだけ無駄

いまの日本の豊かさを考えると救援物資は半日~1日待てば届き始めます。
そのくらいはハラヘリもノドカワキも我慢できます。

阪神大震災でも餓死したなんて話し聞かないでしょ。
ミネラルウォーターをひとつでも多く買って置いておきましょう。

●絶対いるのは、懐中電灯とバケツ、それに帽子
経験上どうしても欲しいものは「懐中電灯」と「バケツ」ですね。
これは常備してください。

水タンクもあったら助かりますが、まぁバケツで凌げるでしょう。
「帽子」も絶対いりますよ。
これは防災頭巾がわりとかではなくて、単なる「髪型隠し」です。

何日も風呂に入らない生活だと髪はボロボロボサボサになります。
普段かぶる習慣がない人もCAPをひとつ用意して玄関近くに置いておくと
そこらへんの精神的苦痛から開放されます。

●ガス製品から電気製品に変えていこう

電気は比較的早めに復旧します。
でも、場所にもよるけどガスは当分使えないと思った方がいいです。
ボクの家では3ヵ月ガスが来ませんでした。

だから比較的ガスにたよって生活している人は苦難の道を歩むことになります。
電磁調理器なども活躍します。どうしてもいるのは電気ジャーポット。
カセットコンロは役に立ちますよ。

これがないと基本的に「温かいものが食べられない生活」になります。
夏ならクーラーボックスもかなり活躍すると思います。

電気が来ないときのためにアウトドアグッズは買っておいてもいいかもしれません。

●地震保険や火災保険のお粗末

おりません。はっきり言って。証明が大変です。

延焼には保険おりませんしね。だいたいそんなに保険認める前例作ったら、
首都で大震災起きたら保険会社つぶれます。

●安普請の持ち家より、しっかりした賃貸

地震後ボクの友達はみな口を揃えて
「もう家は買わない。買う気も起こらない」と言っています。

家を買って悲惨な目(ローンが残っているのに家がつぶれちゃったとか)に
あっている人が多すぎるのです。それに比べて賃貸は気楽です。

まぁこれはいろんな事情ありますから一概には言えませんよね。
持ち家にしろ賃貸にしろ「耐震ドア」をつける(または付いているのを借りる)
のも手ですね。

とにかく外に出られる。または玄関にあるものが取り出せる。
これは大事なことです。

◆『地震が起こったら、まずこれをしろ!』◆
(↑クリックでとびます)

震度7の真上にいた人間として、どうしても伝えたいことがあります。
それは「地震がおこったらどういった行動をとればいいか」ということ。

経験者にしか語れないことってあると思います。
どんなに想像力豊かな人でも
その場にならないとわからないことってあるのです。

いろいろありますが、箇条書きにしていきますね。

「家自体は倒れなかった」「火事に巻き込まれなかった」ことを前提として
話をすすめます。

●「まず火を消せ!」のウソ

震度7級の地震だったら、まったく動けません。
近くの家具につかまって身体を支えるのがやっと。

とにかく「一歩も動けない」と思っておいた方がいいです。
だから火なんか消せません。第一、四方から家具が倒れてきます。

下敷きにならず怪我しないのが精一杯でしょう。
火事にならなかったらラッキーなのです。
(もちろん揺れがおさまったら火は消しましょう)

●「まず水をためろ!」これがポイント

揺れがおさまったら、まず水。これは覚えておいてください。

特にマンションに住んでいる方、揺れ終わったらすぐに、
風呂、バケツ、シンク、桶…なんでもいいですから出来る限り水を貯めましょう。

揺れてすぐに水道管が壊れて水が出なくなるけど、
マンションだったら屋上の貯水槽にまだ水がある。それを貯めるんですね。

火を消すためではありません。飲用でも料理用でもありません。
「トイレ用」です。いやホントこれが死活問題になります。

一軒屋の場合でも近くの公園とかに出かけていって
公共の水道から出来るだけ多く水をもらっておくことです。

そんなの利己主義だと思う方。
地震後の辛さを知らないからそんなこと言えるんです。

地震は戦争。
まず自分の分を確保してから分けてあげればいいのです。

確保してから「水あります」と貼紙した家がありました。
正しい態度です。

●屋内でも靴を履く

1日の半分は夜です。暗い中で地震に遭遇する確率は1/2なのです。
大地震が起こったらすぐ停電しますから、夜の7時であろうが真の闇になります。

グラスやガラスや食器がそこらじゅうで割れまくっています。
水がでないから傷口洗えない。清潔にたもてない。
病院はもっと重症の患者で一杯。足の裏を切ると歩けません。
火事から逃げるのもヨタヨタです。足の裏の怪我は致命傷なんです。

ですからまず玄関にそうっと足怪我しないように歩いて行って、
とにかく靴を履きましょう。床汚すの嫌なら新品おろしましょう。

●家を離れるときは、必ずブレーカーを落とす

電気はガスや水と違って半日~3日くらいでかなり復旧します。
で、その時に起こる火事が「通電火災」。

実際、阪神大震災での出火原因の6割は通電火災であるとすら言われています。
漏れているガスに通電の際の火花が引火したり、
倒れた電気ストーブに再び火がついちゃったり、
落ちた裸電球も紙の上に落ちたりしていた場合危ない。

ブレーカーを落としちゃえばいいのです。
地震後、家をなにかの用事で離れるときは、
それがほんの短い時間でもブレーカーを落す。忘れないでね。

●電話はすぐに。最低限の人だけに

揺れがおさまって30分くらいは電話も繋がることが多いです。
両親・親戚・恋人、心配してくれそうな友達、会社関係にまず電話。
とにかく最低限の人数に、無事だけ知らせる。

そして、知り合いの誰彼に伝えておいて、と一遍に伝言しておく。
繋がらなくなり始めたらもうダメです。当分無理。

なお、新潟大地震では、ケータイ電話は通じなかったけど、
ケータイ・メールは繋がったらしいです。

連絡はケータイ・メールでするのが正解かもしれません。

●街を行くときは、電線と地割れに注意

道も地震直後はすいています。
車で脱出するなら決断は早いほどいいです
(ただし道が壊れたりビルが倒れたりしていて脱出できないことも多い)

あ、東京みたいな大都市なら車は避けましょう。
すぐ大渋滞になり救助の甚大な妨げになります。

これはモラルの問題でもあります。
地震後1~2時間たったらもう車を出してはいけません。常識です。
緊急救助作業車や消防車、救急車が渋滞で立ち往生します。

逃げる際なにが怖いって高圧線と地割れ。
電線はいたる所で切れて垂れ下がっています。
地面は「うそー」というくらい割れています。
スクーターが地割れに突っ込むのを何度か目撃しました。

運転も注意。
まわりの家の倒れ方の凄まじさに目を取られて注意が疎かになるのです。
ゆっくりゆっくりカタツムリのように運転しましょう。

とにかくね、体験的に一番辛かったのはトイレの水。
人間、我慢できる部分と出来ない部分があるんです。

なってみたらわかります。
ということで。少しでもお役に立てたら幸いです。

(以上、抜粋転載させていただきました)

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さとなおさんの書かれたものは、
もっとシッカリたっぷりありますので是非見てください。

◆『地震が起こる前に、これだけはしておけ!


◆『地震が起こったら、まずこれをしろ!』◆


※さとなおさんのこの記事は、
 阪神淡路大震災のご経験に基づいて書かれています。
 東日本大震災では、津波による被害もありましたので若干の相違点も
 あるかと思います。
 大きな地震に対する基本的な備えという視点でご覧頂けたらと思います。