2012/06/14

県民の安心・安全を何より重視する県

『徳島県の目安箱へ寄せられた意見に対しての、環境整備課からの回答』
http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/652
というものを、トロい私は今日知った。

…3ヶ月も前の話だったのに。

このブログで、4月の初めに


と、続けて瓦礫の処理関連の記事を書いていた。


では、なんと、徳島について書いていたのにもかかわらず…だ。

瓦礫の広域処理に関しては、賛否両論ある。
でも、概ね、「痛みはみんなで分け合おう」精神の空気が強い気がする。

でも、本当にそれが最善の解決策なのだろうか?と
またもや、未来を担保に危険な一時しのぎをしているのではないか?と

…まぁ、口に出せないよねって思ってる人は沢山いると思う。



60歳男性から徳島県の目安箱へ寄せられた意見

タイトル:放射線が怖い? 
いいえ本当に怖いのは無知から来る恐怖
東北がんばれ!!それってただ言葉だけだったのか?
東北の瓦礫は今だ5%しか処理されていない。
東京、山形県を除く日本全国の道府県そして市民が
瓦礫搬入を拒んでいるからだ。

ただ放射能が怖いと言う無知から来る身勝手な言い分で、
マスコミの垂れ流した風評を真に受けて、
自分から勉強もせず、大きな声で醜い感情を露わにして反対している人々よ、
恥を知れ!!

徳島県の市民は、自分だけ良ければいいって言う人間ばっかりなのか。
声を大にして正義を叫ぶ人間はいないのか? 
情け無い君たち東京を見習え。

  
 (※この画像に特に意味はございません。。。)

徳島県 環境整備課からの回答

貴重なご意見ありがとうございます。
せっかくの機会でございますので、
徳島県としての見解を述べさせていただきます。

このたびの東日本大震災では、想定をはるかに超える大津波により
膨大な量の災害廃棄物が発生しており、
被災自治体だけでは処理しきれない量と考えられます。

こうしたことから,徳島県や県内のいくつかの市町村は、
協力できる部分は協力したいという思いで、
国に対し協力する姿勢を表明しておりました。

しかしながら、
現行の法体制で想定していなかった放射能を帯びた
震災がれきも発生していることから、その処理について、
国においては1kgあたり8000ベクレルまでは
全国において埋立処分できるといたしました。

(なお、徳島県においては、放射能を帯びた震災がれきは、
 国の責任で、国において処理すべきであると政策提言しております。)

放射性物質については、封じ込め、拡散させないことが原則であり、
その観点から、東日本大震災前は、IAEAの国際的な基準に基づき、
放射性セシウム濃度 が1kgあたり100ベクレルを超える場合は、
特別な管理下に置かれ、低レベル放射性廃棄物処分場に封じ込めてきました。
(クリアランス制度)

ところが、国においては、東日本大震災後、
当初、福島県内限定の基準として出された8,000ベクレル(従来の基準の80倍)を、
その十分な説明も根拠の明示もないまま、広域処理の基準にも転用いたしました。

(したがって、現在、原子力発電所の事業所内から出た廃棄物は、
100ベクレルを超えれば、低レベル放射性廃棄物処分場で厳格に管理されているのに、
事業所の外では、8000ベクレルまで、東京都をはじめとする東日本では
 埋立処分されております。)

ひとつ、お考えいただきたいのは、
この8000ベクレルという水準は国際的には低レベル放射性廃棄物として、
厳格に管理されているということです。

例えばフランスやドイツでは、
低レベル放射性廃棄物処分場は、国内に1カ所だけであり、
しかも鉱山の跡地など、放射性セシウム等が水に溶出して外部にでないように、
地下水と接触しないように、注意深く保管されています。

また、群馬県伊勢崎市の処分場では
1キロ当たり1800ベクレルという国の基準より、大幅に低い焼却灰を
埋め立てていたにもかかわらず、大雨により放射性セシウムが水に溶け出し、
排水基準を超えたという報道がございました。

徳島県としては、
県民の安心・安全を何より重視しなければならないことから、
一度、生活環境上に流出すれば、大きな影響のある放射性物質を含むがれきについて、
十分な検討もなく受け入れることは難しいと考えております。

もちろん、放射能に汚染されていない廃棄物など、
安全性が確認された廃棄物まで受け入れないということではありません。
安全な瓦礫については協力したいという思いはございます。

ただ、瓦礫を処理する施設を県は保有していないため、
受け入れについては、施設を有する各市町村及び県民の理解と同意が不可欠です。

われわれとしては国に対し、
上記のような事柄に対する丁寧で明確な説明を求めているところであり、
県民の理解が進めば、協力できる部分は協力していきたいと考えております。


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これをキッパリ、ハッキリ言えるとはスゴイ!
…なんだかウラヤマシぞ、徳島県。
一体どんな人が県知事なんだろうかと興味を覚えてしまった。

徳島県としては、
県民の安心・安全を何より重視しなければならない
感動です。

その後、この 回答に対して別の方からの意見もあり、
それに対しても回答がされている。
http://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/695

ところで・・・

北九州市で、瓦礫を焼却処理すると九州・中国・四国地方へ
全く何の影響もないなんて 絶対に言えないと思うのだけど…

周辺地域からは、何の苦情もないんだろうか?

特に下関あたりは、非常に影響を受ける気がするし
関門海峡は沢山の船舶も行き来するんだけど…

山口の祖母から昔々聞いた話…
ピカ(原爆)の後、広島に人探しやら手伝いに行った人達が
ピカにやられてもおらんのに、その後…(以下略)

分けあう痛みがあまりにも大きすぎる結果になったら、
背負った方も背負わせた方も救いがないなあ。

責任取れる人はきっといないだろうなあ。
結果が出るのは、多分、数年後だろうし・・・



どこの首長が、どんな形で歴史に名前が刻まれるか…

その時、日本という国はどうなっているだろう?