テレビ番組でも取り上げられた事もある
「神の手」と言われるような優秀なお医者様が
こんなことを言ってらっしゃったそうです。
『現代医学では治らない』と断言すると、
その言葉を真に受けて、
助かる選択肢を見いだそうとする希望すらなくしてしまう。
「神の手」と言われるような優秀なお医者様が
こんなことを言ってらっしゃったそうです。
「『現代医学ではお手上げです』という言い方だけはやめて下さい。
『今の私の力では手に負えません』と言って下さい。
私達は、その先生方が絶対ダメだといった患者さんを
こうして治しているのですから。」
『現代医学では治らない』と断言すると、
その言葉を真に受けて、
助かる選択肢を見いだそうとする希望すらなくしてしまう。
一つ間違えると、その医師の言葉だけで、
免疫力が低下し、ガンなどはさらなる増殖を早める事にもなりかねない。
医療の最先端にいるお医者様の言葉は、
人の病は、その身体で実際に起こっている事だけでなく
本人と、その周囲の人の心に起こっている事も影響してくると
言っているような気がしました。
勿論、精神の力だけがすべてではありません。
医療の力があって、周囲の支えがあって、
そこに本人の強い意志があってのことだと思います。
「どんな状況であっても、できる事をやろう…」
そんな風に信じていける気力が
やがて奇跡を起こす可能性をじわじわと上げていくのだと思います。
昔、私の妹が、かかったすべての病院から
「普通の体になる事は2度とない」と言われた時に
それでも家族が絶望に打ちひしがれて諦めるという選択をしなかったのは
そこから先の未来の医学の進歩を信じ、
本人と家族の力を信じ、
その治療法が発見されるまで家族で守り抜いて
絶対に生きさせていこうと決めたからです。
気休めでもなく、強がりでもなく、
未来の奇跡を心から信じて、そこまで辿りつくために
できる精一杯のことをみんなでやりました。
結果として、妹が健康体に戻る事はありませんでしたが
同じ病室だった他の子ども達が
みな10歳前に病院で亡くなっていったのに
妹は28歳まで生きる事ができました。
その間に妹と過ごした沢山の日々の記憶が家族の心に刻まれ
いろいろな経験は、私やもう一人の妹の精神の核を作りました。
よく映画やドラマにあるセリフ…「心の中に生き続けている」は、
使い古されたありふれたフレーズなどではなく
大切な人を失った人間にとってはリアルな真実です。
その人が心の中にいつもいると思うからこそ
耐えられる事、頑張れる事、たくさんあります。
その人の分もしっかり生きようと思うから、命を大切にします。
背負った悲しみをそんな形にもっていけるのも
希望を失わずに前を向いて、できる事を積み重ねるからです。
人間にとって、100%定められた未来は
「誰でもいつかは死ぬ」と言う事だけです。
そこへ至るプロセスは、自分の選択によって変わるのです。
『今の私の力では手に負えません』
でも。。。
その先の未来は、誰が決めつける事も出来ないのです。
ましてや、他人が「ダメだ」などと言えるものでは決してないのです。
起こせる奇跡への選択肢は、
信じる気持の先に無限に用意されていると思うのです。
たとえ『今』がどんな状況でも、その先の未来はまだ決まっていません。
決めるのは、自分自身。今の自分と未来の自分の生き方です。