2012/09/25

『アグレッシブ』か、『アサーティブ』か?

それなりに長く生きている割に、いろんな事に疎い私。
最近知った言葉に『アサーティブ』というのがある。

たまたま、何だったかは忘れたけど…とにかく聞いたのだ。
『アサーティブとアグレッシブの違い』みたいなフレーズで。

アグレッシブってのは聞いた事があるし、
何となく意味のイメージも湧く言葉。

でも、アサーティブってのは本当に初めて聞いた。
意味が分からない言葉は取りあえず検索してみる(笑)

で、こんな感じ…

アグレッシブ(攻撃型)」

強引に、つべこべ言わさず、相手から「YES」を奪おうとする態度。
自分のことを最優先する態度。
自分の言い分やメリットを獲得するために、相手を言い負かそうと
  • 自分勝手な理屈を振り回したり、
  • 表向きだけ従ったり、
  • 威嚇したり、
  • 丸め込んだり、
  • 時には暴力に訴えたり
  •  
するタイプ。

アグレッシブな方法とは、

自分のことを中心に考え、相手のことは考えないやり方。
自分の気持ちは抑えることなく表現しているが、
相手の気持ちは考慮していないので、

・・・相手は不快な思いをすることも少なくない。

また、怒鳴ったり、威圧的な態度で表現するだけでなく、
どんなに優しい口調で言ったとしても、
相手に選択の余地のないような状況で頼み事をするなど、

巧妙に 自分の欲求を押し付けて、相手を操作して、

自分の思い通りに動かそうとする態度も「アグレッシブな方法」と言える。


 
 
パッシブ(受身型)」

何でも相手に合わせ過ぎてしまうので、
便利な人、簡単な人だと思われ、信頼や尊重にはつながらない。
いざと言うときに頼りにされない、選ばれない対象になってしまう。

常に自分より相手を尊重し、
自分のことや自分の立場は二の次にしてしまう態度。 

相手を敬うことは大切だが、
必要以上に頭を下げたり、相手の意見をそのまま受け入れてしまうことは、
逆に相手を不安にさせるか、意味もなく尊大にさせてしまい
「思い通りになる相手」と思わせてしまう。

とかく被害者的な立場に身を置くような結果になりがち。
自分の感情は押し殺して、相手に合わせるようなやり方。


一見すると、相手を配慮しているようにも見えるが、
自分の気持ちに率直ではなく、相手に対しても率直ではない。


自分の気持ちを抑え続けていると、
次第に欲求不満がつのり、


相手に対して、「譲ってあげた」という恩着せがましい気持ちや、


「人の気も知らないで」という、恨みがましい気持ちになってしまう。

 


アサーティブ

自分の意見は率直かつ明快にしっかり伝えるけれど、
しっかりと相手の話も聞く。
その結果、
両者のアイデアや力のかけ算になるとうな成果が生まれ、
相互の信頼関係も深まる。 

アサーティブな態度とは、

率直、誠実、対等、自己責任を基本にした態度。  
自分のことを大切に考えるが、
同じように相手を大切にできる態度。

自信を持って説得力のある心の豊かさを印象づけることが出来、
互いの納得と理解のもとに
発展的、継続的な協働(チームワーク)ができる態度。

アサーティブな方法とは、

自分の気持ちや考えを相手に伝えるが、
相手のことも配慮するやり方、自分も相手も大切にしたやり方。

アサーティブな自己表現では、

攻撃的な方法でもなく、非主張的な方法でもなく、
自分の気持ち、考え、信念に対して
正直・率直に、
また、その場にふさわしい方法で表現する。
 
参考:

私は『自己啓発セミナー』に参加した事もなく、
特に興味もないが、 
こういった内容を取り上げるセミナーって
何となくありそうだなあと思った(笑)

なんだか、20~30代の若いサラリーマンとかが
上司に受けさせられてそう。
でも、コミュニケーションの技法としては有効だろうな。

お互いにイヤな思いをしなくて済むものなら
誰だってそうしたいさ。

アサーティブネスとは、 

攻撃的であることや、 受身的であることや、 
欺瞞的、作為的であること・・・ではない(笑)

********

■コミュニケーション4類型■

これは、
自分と他人の「個人の境界」をどう扱うか という点で異なっている。


◆攻撃的なコミュニケーション:
他人の「個人の境界」を尊重せず、
他の人に影響を及ぼそうとして、
他の人をしばしば傷つける。 


◆受身的なコミュニケーション:
自分の「個人の境界」を守らず、
攻撃的な人々に傷つけられたり、
不当な扱いを受けたりすることを許し、
通常、他人に影響を及ぼすというリスクを冒そうとしない。 


◆欺瞞的、作為的なコミュニケーション:
本心は表に出さず、
トゲのある言い方や回りくどいやり方で人を責める。
正面から人と向き合えないため、
人を操ることで自分の望む状況にもっていこうとする。
 

◆アサーティブなコミュニケーション:
自分の心の中を開示することを恐れず、
他人に影響を及ぼそうとしない。
他人の「個人の境界」を尊重し、
攻撃的な侵入から自分を守ろうとする。

自分と相手の人権 (アサーティブ権) を尊重した上で、
自分の意見や気持ちを
その場に適切な言い方で表現することである。

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さて、どんなコミュニケーションが心地良い人間関係を生むか
また、それによってどんな成果を得るか。。。その考え方は人それぞれ。   
 
実は、この
アグレッシブ、パッシブ、アサーティブって
介護の現場でも考えさせられる部分がある気がして・・・

で、またもやw検索をかけてみた。

介護生活も、アサーティブな考え方でやり方で
ゆっくりと取り組む方が破たんがこないんだね。

  2012年に入ってすぐからの数ヶ月間に
これまでちょっと経験した事が無いくらいに
とことんアグレッシブな人達を観察する機会があった。

というか、ここへきて
その人達が実は『アグレッシブ』であった事を知ったかも?
今にして思えば、
あれが彼らのコミュニケーションスキルであったのだと思える。

そう思ってしまえば、気も楽なもので、
とうに片付いていた気持ちが…またさらにスッキリとしてしまった。

YesはYes、NoはNo。
知っている事は知っていると言い、知らない事は知らないと言う。
自分の「個人の境界」を守り、他人の「個人の境界」を尊重する。

トゲのある言い方や、回りくどいやり方で人を責めたりせず
正面から人と向き合い、 
自分の心の中を開示することを恐れず、
他人に影響を及ぼそうとしない

自分と相手の人権を尊重した上で、
自分の意見や気持ちを、
その場に適切な言い方で表現する。

あ、そうなんだ、

アサーティブってのは、
普通に、自然に、
心地良い人間関係の原則なんだなぁ。。。