2023/10/12

美しい歌詞に心震える『冬の星座』 作詞者はバリバリの理系

夏場は4時台でもそれなりに明るく、

ウォーキングに出る時間は適当で良かった。

歩きながら徐々に明るくなっていく景色に浮かれ、

気分良くずんずん歩いて、毎朝4~5km。

帰着したらシャワー軽く浴びて汗を流し、

体組成計に乗って記録をチェック。

ラジオ体操が済んだら、一日が始まる。


が・・・今、5時半でもまだ暗い。

歩くのにはちょっと躊躇、これは粗忽者の危惧。

落ちてしまいそうな川や畑や田んぼがそこかしこにある。

懐中電灯を持ってまで行くほどの情熱はない。


ウォーキング時間を、少しばかり後ろにずらして、

習慣となっている6:25からのラジオ体操は、

NHKプラスで後から追いかけると決めた。

ま、テキトーに(^▽^)


秋から冬に向かうこの時期の星々は、

ひんやりと冴えた空気の中で

深呼吸したくなるほど美しい。

時間をずらしたから、

見える星は少なくなっているけど、

金星は美しく朝の空にある。

のんきに歩きながら、

母が好きで歌っていた歌を思い出す。

『冬の星座』


木枯らしとだえて さゆる空より

地上に降りしく 奇しき光よ

ものみないこえる しじまの中に

きらめき揺れつつ 星座はめぐる


ほのぼの明かりて 流るる銀河

オリオン舞い立ち スバルはさざめく

無窮をゆびさす 北斗の針と

きらめき揺れつつ 星座はめぐる


何て美しい歌詞なんだろう!

「木枯らし途絶えて 冴ゆる空より」

「ものみな憩える 静寂(しじま)の中に」

「無窮をゆびさす 北斗の針と」

日本語の美しさに心震える。


作詞の堀内敬三さんは、明治30年生まれ。

他にもドヴォルザークの新世界より『家路』とか

慶應義塾の『若き血』とか、

沢山の作品を残されている。


奇しくも、今日10月12日は、

堀内さんの没後50年の祥月命日にあたる日らしい!

大好きだった祖母と同じ明治30年生まれでもあり、

何とも不思議で素敵な、今日と言う日の偶然。




しかし、こんな美しい詩を書かれる方が、
実はマサチューセッツ工科大学大学院修士課程で、
応用力学を専攻されたバリバリの理系だというのも

・・・実に面白いw
『ガリレオ』の湯川教授(福山雅治)は物理学者だったな。