2017/03/01

マイナス感情のストレス:1 『寂しい』

『寂しい』という感情は、

アルツハイマー型の認知症の進行を加速させるらしい。


今聞いたことが思い出せないというのは、

脳の海馬の機能低下でもあり、

『寂しい』という感情は、海馬と脳下垂体を弱めるという。



『恨み』は、

海馬・皮膚・卵巣・仙骨に影響を与えるそうだ。

誰かや、何かを恨むというのは、

お肌にも最悪、記憶にも最悪だということらしい。



『絶望』という感情は、

脾臓・心臓・肺を痛めるそうだ。

脾臓は、免疫の要であり、

肺の低下は血液中の酸素量の不足につながるという。



『寂しさ』・『恨み』・『絶望』

これらから解放される事は、

普通に考えて見ても体に良さそうだよね・・・



柔軟な考え方を身に付け、

ストレスをまともに受けず、

明るく、陽気な感情を維持できれば(笑)

まあ、幸せだろう。



否定的なマイナス感情のストレスが、

良い事を生むとは絶対に思えない。



ところが、

この『マイナス感情のストレス』をも超えてしまう

もっと恐ろしいストレスがある。


『感情の消滅』が、

精神にとって必要不可欠な

自己保存メカニズムであるような・・・

恐ろしい状況。


それを今の平和な日本に生きている私が

想像するのはかなり難しい。

全ての努力、全ての感情生活が、

たったひとつ『生存』という課題に向けて

究極的に集中される環境。



その中で生きるしかなかった、

いや、生きる事さえ保障されていなかった人々の事を

本で読んだ。



書いたのは、

精神科医であり心理学者でもある

一人のオーストリア人。



これは、映画にもなっていてDVDも発売されているが、

私にはそれを見る勇気が無い。



次回その事を少し書こうと思う。