■父方も母方も、代々神道の家系
なので、『お盆』というのは、
あまり家族の習慣の中にはなかった。
けれど、
「今は会えなくなった家族が、この期間は帰ってくる」
と言うことなら、拒絶する意味はない。
今年の春に天に召された母が、
寝たきりになった数年間や、
意思疎通が困難だった10数年の歳月をなかったことにして
笑顔で帰ってくると思えば、お盆Welcomeだ。
7年前に先立った父も、26年前に旅立った祖母も、
30年前に逝ってしまった妹も、
母が加わったことで、きっと一緒にワーワー帰ってくる!
根拠なく確信した私は、
今年は早々にお墓周りを掃除し、神棚にお供え物を並べ、
どこから、どんな風に帰って来てもOK!とばかりに
準備万端・・・だったのに
■なんなんだ!この連日の大雨は!?
お盆の初日から、毎日
避難準備しろ、高齢者は避難開始せよ、と
市からの緊急速報が入りまくった。
崩れる土砂もなく、水害も来ない場所にある、
この超・老朽家屋の住民の中の最高齢者の私は
何をどうしたら良いのか分からず、
お土砂降りの雨の音を聞きながら、
ラジオ体操や5分筋トレをしていた。
お盆で帰って来ていたであろう、祖母や両親や妹は
ダンベル持って筋トレしている私を見て、
どう思っただろうか?
朝からラジオ体操をシャキシャキやっている私を見て、
笑ってくれただろうか?
■愛しく懐かしいギャラリー達がいると思えば・・・
そりゃあ、いつもより気持ちは盛り上がるさ。
もちろん、日頃から真面目にやっている。
ラジオ体操も、5分筋トレも、腕振り運動も、
未来の自分へ少しでも健康をプレゼントしたくて
地味に地道に、時折ゆるくサボりつつも、
自分なりに積み重ねている。
だけど、
今は触れることも話すことも出来ない、愛する家族達に
シッカリ見られていると思えば、
そりゃあ気合いの入り方も違ってくる(笑)
元気な私を見せて、安心させてあげたいと思うもの。
■これこそは、『衆人環視の効果』
その、非常に身近な例と言って良いのではないか?
ラジオ体操も筋トレも、
正直、毎日それなりに独りで黙々とやってはいるけど、
時々、眠気に負けたり、疲れていたりで、
ゆるいことをやったりする日も、ないわけじゃない。
でも、自分以外の人々がいる環境を意識すれば
人は気が入る生きもの・・・らしい(笑)
未来の自分に健康を贈りたくて、
毎日少しでも運動すると決めたからには、
生涯にわたって良質の習慣として定着させたい。
でも、弛むのが人間(笑)
だから、時には衆人環視の力を拝借して、
自分の気持ちをシャキッとさせるのも良いな~と
土砂降り続きだったお盆に思う。
■明日から、小学生達の夏休みのラジオ体操が再開。
お盆が終わったので、自治会館前の広場で。
これに毎回参加している(笑)
日頃は、6:25からテレビの前でやっているが
夏休みは、小学生達と一緒に6:30からラジオの前で。
いつもよりキッチリ、豪快に、楽しくやっている。
小学生だけでなく、ご父兄方や、ご近所の高齢者の方々も、
参加されることもあり、
これもまた、衆人環視の効果で(笑)、大人げなく張り切る私である。
くれぐれも、囚人監視ではございませんことよ、ホホホ。
雨が上がったので、早朝ウォーキングも再開だ。