2013/07/03

起こってみなければ分からないけど

私が3歳の時、
1歳半の妹は予防接種による医療事故で
重度の身体障碍者になった・・・


こんな書き出しで、
2011年6月に書いたブログ記事(理不尽を越える)を思い出した。

前の日まで元気いっぱいだった1歳半の子が
たった1本の予防接種で、
幸せと未来のすべてを奪われた。 

その生涯に関わった家族もまた、
背負ったものは決して軽くはない。

それを糧と出来るくらい、
強く柔軟な心にならなければならなかった。

さもなければ、きっと怒りと悲しみに押しつぶされ
どこか歪んでしまっただろう。 



その記事を書いた頃、

私の気持ちの中にあったのは
東日本大震災と、原発事故の事だったけど

これを今回また思い出したのは、
7月2日付の、井口和基博士のブログ記事を読んだから。 

身体のためだ、予防のためだといってワクチン打てば、
身体障害児の仲間入りだ。
なぜなら、
あれほどワクチンの添加物には危険なものが含まれるからよしなヨ、
と言っていたのに打ったからだ。

 

妹が予防接種で障碍を背負った数十年前の時代、

そんな認識も情報もまったくといってよいほどなかった。
勿論、保障なんかない。

家族が長年診て頂いていた主治医の様なお医者様だった。
穏やかな先生だった。

責めることなど思いもかけない、
ただただ現実を受け止め
家族で支え合って生きるのが精一杯のできる事だった。



でも、

その苛酷さが私を強い心に育て、
命の儚さと尊さを教え、
理不尽に屈せず乗り越える生き方を身につけさせた。 

理不尽に打ち勝つ唯一の方法は、
その理不尽を、
自分が真っ直ぐ生きる為のエネルギーにしてしまう事だ。

・・・と、思うしかないよね。

 

妹の事があるからだろう、

私の母は、
一番下の妹や私の子ども達が
幾つかの種類の予防接種を受ける時に猛反対した。

説得は試みたが、絶対に譲る事はなかった。 

無理にでも受けさせる事は可能だったが、
事前の問診票(同意書)に、事実を記入すると

・・・結果的に受けられなくなった(笑)

これが良かったのか悪かったのか・・・

いずれにしても、
特に何も問題は起こる事はなかったので分からない。

今は認知症が進み、
私の事も妹達の事も分からなくなってしまった母。

誰よりも優しい母が、
あそこまで頑なに接種を阻止しようとしたのも

自分の娘の切なく儚い人生を思い、

2度とあのような事を起こしてはならないと
強く強く決意しての事だったのだろう。



起こってみなければ分からない事は沢山ある。

でも、起こってからでは取り返しのつかない事もある。

子を思う親の気持ちが悲しい結末に繋がらないように・・・

明らかにされるべき真実は、
当たり前だが、明らかにされなくてはならないと思う。

 

子ども達が健康に生きるためにという願いをこめて
たくさんの人の研究によって開発されたワクチン。

知恵もお金も時間もたくさんかけられている。

だからこそ、
それを本当に活かすために必要なのは
真実の積み重ね。

多くの人に知らされていない『何か』があるなら、
それは、知らされなければならないと思う。

メリットと同じように、
リスクもちゃんと伝えられなければならないと思う。

そこに誰かや何かの思惑が入れば 
正しい情報とは言い難くなってくる。

単に事実があればよい。

そして、それによって
接種を受ける側には選択の余地が与えられるべきなのだ。




関連記事: 理不尽を越える クリックでとびます

※上記の関連記事に、最近追記をつけました。