2013/06/26

“想いが叶う人と叶わない人の違い”



にも書きましたが、

Facebookで 交流させて頂いている
高瀬元勝(たかせ げんしょう)さんという方の書かれたお話を
またご紹介したいと思います。

元勝さんは東海地方にある禅寺、福厳寺(ふくごんじ)の副住職さんです。 



”想いが叶う人と叶わない人の違い”

ナカナカちゃんと、ドンドン君の話。

ナカナカちゃんは、思ったことを実現できない子で、

「やらなきゃいけないとは思うんだけどね、

 色々忙しくて、なかなか思うようにできないんだよね」

が口癖で、
よくため息をついている。

ドンドン君は、思いをどんどん実現させていく子で、

「ごめん、今日やらなきゃいけないことがあってさ、、、また今度ね。」
 

が口癖で、
あまり付き合いは良くないけれど、何だかいつも楽しそう。



ナカナカちゃんと、ドンドン君を観察していたら、
 

2人の違いが、
性格の違いじゃなくて、習慣の違いだと分かった。

ナカナカちゃんは、
思いたってからの最初の一歩が遅い。

ドンドン君は、
思い立ってからの最初の一歩が速い。

 

意思の強さとか、行動力とか、
何もそんな大それた話じゃない。
 

日頃の小さな習慣の違いだ。



例えば休日前の金曜の夜、
急に部屋の扉が開閉しにくくなった。

蝶番(ちょうつがい)のネジがゆるんでいるだけだったので、

ネジを締め直そうとしたら、ネジまわしが家になかった。

買いに行こうかと思ったけれど、時刻はすでに夜7時45分。

近所のカインズホームは夜8:00までだから
今から行っても閉店ギリギリ、、、

ここで、

ナカナカちゃんの場合、
「まあいっか、見たいテレビもあるし、無理して今日行かなくてもと考える。

ドンドン君の場合、
「今 7時45分か、ダッシュすれば、まだ間に合う」と考える。


その後、
ナカナカちゃんの部屋の扉はどうなっただろう。

結局次の日も、

その次の日もそのまま。
 

3日目ともなると、
もう壊れた扉が自然の風景と化する。

そして、
「まあいっか、今度彼氏が遊びに来たときにでも直してもらえばいいか」
と極めて自然なことのように、他人任せの態度をとる。

 

ドンドン君の部屋の扉はどうなっただろう。

ドンドン君は、

あの後、財布とカギだけ引っ掴んで家を飛び出した

その際、オシャレな服に着替え直すこともしないし、
靴もクロックスだ。

当然、飛び出した後にケータイ忘れたことに気づいても、

引き返しはしない。

だから間一髪、閉店前にねじ回しをゲット。
そして、その日のうちに扉を直した。




たかが、扉の話だ。
ねじ回し一本の話だ。

あなたは、

そんなのどっちでもいいじゃん と、思うかもしれない。

確かに、


扉はどっちでもいい。
家の扉が壊れていようが、誰に迷惑かける話でもない。

しかし


自分の「小さな思い」にすぐに反応する、

その小さな習慣は
その人の人生を、ものすごく大きく左右する。
 




「想いを叶える」ってそんな大きな話じゃないんです。

一歩目を踏み出したら、二歩目が出やすくなる。

すぐに一歩目を踏み出す人は、想いを実現しやすくなる。


それだけの話です。

 

駆けっこで言ったら、
「よーい」で止まるか、
「どん」で走り出してしまうかのちがい。

走りはじめてしまえば、

あとは勢い走れるところまで走るしかない
 



それが、

自分の中で盛り上がって、
「よーい」まではいくけれど、
 

そこで急に現実的になって、
「でも」とか、「まてよ」とかいって
 

実際に走り出さない人がほとんど。

 

筋金入りのナカナカちゃんは、ここまで話しても、

「でも最初の一歩が速くても、二歩目が遅かったらだめだよね」

とか、

「最初はいいのよ、でもそのあと続かないのよね」

理屈をこねくり回すことでしょう。




でも 

最初は、一歩目だけでいい。
二歩目に続かなくてもいいんです。

大切なのは、その感覚。

「やりたい」「やろう」という思いに突き動かされて、
後先考えずに一歩を踏み出してしまう、

その感覚の芽を、


妙に大人びた言い訳や屁理屈で
摘み取ってしまわないこと。



大きな夢なんかみなくていい。
人がどう思うかなんか気にしなくていい。
上手なやり方なんか探さなくていい。

自分の中に湧き上って来る思いを、

毎日の習慣の隙間に無理矢理ねじ込んで、
熱が冷めぬうちにトントン進めていく。

その延長上に、想いが叶うし、


逆にその延長線上にしか、想いは叶わない。

だから、


はじめの一歩を軽くする。

はじめの一歩を速く踏む。



元勝さんのお話は、いつもストンと心に落ちてきます。

自分の中には、
「ナカナカちゃん」も「ドンドン君」も両方いて 

場面場面で、顔を出してきていたのですが

自分の「小さな思い」にすぐに反応する、
その小さな習慣は
その人の人生を、ものすごく大きく左右する。


それを実感するような出来事が、
この数ヶ月に結構な頻度で起こっていて

流れが変わっていく時というのはこういうものかも…なんて思ってます。


1年半前にネット上で、
バカバカしくも腹立たしい無意味な展開があって

会った事もない他人様のまったくの勘違いや、
疑心暗鬼による傍迷惑な理不尽に、
心底ウンザリしていた私と家族ですが

今は、全ての問題が本当にキレイに片付いて
とても良い状況の中にいます。

私の中のドンドン君が生み出してくれた
『小さな習慣』の積み重ねは

心地良い人生に向かって、
着実に道を切り開いてくれているみたいです。

はじめの一歩を軽くする。

はじめの一歩を速く踏む。