2013/01/09

マイナス感情のストレス①(『寂しい』)


昨年、縁あって、
東洋医学から見た体や健康についてお話を聞く機会があった。


体の歪みが引き起こす様々な障害の話や、
顔に表れる内臓の健康状態の話など、
興味深い内容が色々あった。


科学的に立証されているかどうかは私には分からないが、
長い歴史を持つ東洋医学の中のひとつの知識として
とても面白いと思った。


『認知症』についての話もあったが、その中で
簡単に指を刺激することで認知症の予防に効果があるかも知れない
と言う話は・・・

手間も時間もお金もかからないんだから
やってみて損はひとつもないと思って(笑)
何となく気が向いた時にだけど毎日やっている。



ところで、 『寂しい』という感情は、
アルツハイマー型の認知症の進行を加速させるらしい。

今聞いたことが思い出せないというのは、
脳の海馬の機能低下でもあり、
 
『寂しい』という感情は、海馬と脳下垂体を弱めるという。

『恨み』は、海馬・皮膚・卵巣・仙骨に影響を与えるそうだ。
 
誰かや何かをというは、
お肌にも最悪、記憶にも最悪だということらしい。

『絶望』という感情は、脾臓・心臓・肺を痛めるそうだ。
 
脾臓は、免疫の要であり、肺の低下は血液中の酸素量の不足につながるという。

『寂しさ』・『恨み』・『絶望』
これらから解放される事は、普通に考えて見ても体に良さそうだよね(笑


柔軟な考え方を身に付け、
ストレスをまともに受けず、
明るく、陽気な感情を維持できれば、
心身の健康にとってどんなに素晴らしい効果があるだろうなと思


この1年余り、個人的に色々と切ない事が重なって


そのストレス感情をザブンと流し去るまで少し時間がかかった。
精神が身体に影響を強く及ぼすのを久々に痛感した。

否定的なマイナス感情のストレスは、決してプラスには成らないのだ。



ところが、
この『マイナス感情のストレス』をも超えてしまう
もっと恐ろしいストレスがある。

感情の消滅が、
精神にとって必要不可欠な自己保存メカニズムであるような状況・・・


それを今の日本に生きている私が想像するのはかなり難しい。

全ての努力、全ての感情生活が、
たったひとつ『生存』という課題に向けて究極的に集中される環境。


その中で生きるしかなかった、
いや、生きる事さえ保障されていなかった人々の事を本で読んだ。


書いたのは、
精神科医であり心理学者でもある一人のオーストリア


これは、映画にもなっていてDVDも発売されているが、
私にはそれを見る勇気が無い。

でも、とても大切な事が書かれているとので
次回その事を少し書こうと思う。