2012/05/12

『風の谷のナウシカ』を見た

昨夜、久しぶりに『風の谷のナウシカ』を見た。

たまたまTVをつけたら、既に風の谷にトルメキア軍がきて
ナウシカの父のジル様が殺されてしまい
怒りにかられたナウシカが・・・ってとこだった。


1984年、今から28年も前の事。
映画公開当時の自分の感想の記憶。

「いつか、遠い未来に、世界がこんなふうになる日がきたら
 人類は腐海を焼き払う事と、腐海と共に生きる事
 どちらを選択するんだろう?」

今となって考えれば、現在の日本は、
ある意味、大きな腐海の中にいるのかも知れない。

ナウシカが、腐海の植物の胞子を
深い地下から採取した清浄な水と土で育てたら
その植物たちは瘴気(毒の空気)を出さなかった。
ナウシカは涙を流しながら、ユパ様に向かって叫ぶ。

『汚れているのは土なんです!
 なぜ、だれが、世界をこんなふうにしてしまったのでしょう!?』

「…遠い未来、地球の子孫たちにこんな感じで言われるかもな~」
なんて思いながら聞いていた。

誰にも言わず、自分なりに検証しながら、
腐海の生れた意味や、
その中で自分達ができる事を考えていたナウシカ。


昨年の大震災と原発事故の後、
この『風の谷のナウシカ』は
よく放射能汚染の話の引き合いに出されていた記憶がある。

これはアニメでまったくのフィクション、
おとぎ話のようなものだけど

何か共通する危機感や切迫感や焦燥感の中にいて
でも、絶望してばかりいるより、
何かできる事はないかという
希望みたいなものを、
みんな感じたかったのかも知れない。


この後、
沢山のジブリ作品が生まれた。
ほとんどDVDは持っているが、
なんとなく繰り返し見る作品は大体決まっている。

それにつけても、やっぱりジブリ映画の曲はいい!
久石譲さんの、静かで奥行きのある世界を感じさせる曲が好きだ。

『もののけ姫』のアシタカせっ記(漢字がでなかった)は、
聞いていると深い森の中にいるよう。。。




※ 映画『風の谷のナウシカ』(ウィキペディアより)
産業文明を崩壊させた最終戦争から千年。
人類の末裔は猛毒の瘴気を放つ腐海(ふかい)に覆われた世界で暮らしている。
平穏な辺境の小国、風の谷には、
人々が忌み嫌う腐海の生き物と心を通わせる優しい少女、ナウシカが住んでいた。
ある夜、風の谷に大国トルメキアの輸送機が墜落し、
残骸の中からかつて世界を焼き尽くした巨神兵(きょしんへい)の卵が発見される。
ナウシカはトルメキア軍の捕虜となり、迷いこんだ腐海の深部で、
汚染された大地を再生する営みが行われていることを知る。
風の谷で目覚める巨神兵と、谷に迫る王蟲(オーム)の大群。
ナウシカは人の過ちと自然の怒りを収めるため、風に乗って空を翔ける。