2012/03/08

理系志望向け情報 KEKのサマーチャレンジ


※今回は、私が書いた記事ではありませんが、
  何とも読みづらいので若干改行等しました。
 文章自体は原文のままです。

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理系(特に物理・生物系)大学生に読んでもらいたいと思う。

KEK(高エネルギー加速器研究機構)が行っている
国内理系大学生対象のサマースクール参加感想文。

素粒子・原子核、物質・生命の分野における
最先端の科学に触れる実験を
大学研究室、KEKの指導のもとに自分たちで行うとともに

世界の第一線で活躍する多彩な研究者の講義、研究設備の見学、
研究者達とのキャリア討論などを通して、研究の喜びを実感する
「サマーチャレンジ」というイベントに参加した大学生が書いたものだ。

参加費用はほとんど自己負担なし、
事前に書類審査と学校の推薦が必要。

主に大学3年が募集対象だが、
ほぼ修士に残る理系大学生にとっては
自身の研究の方向性が
一気に見えてくるきっかけになる事も多いと思われる。

参加して得るものはあっても損は無い。 

ただし 
いろいろな意味で時間配分を考えないと、
それほど課題は甘くはない。

また、個々の能力も大切だが、チームワークも大事。
考察力とともに、プレゼンテーション能力も問われる。

何日間も寝食をともにするので、
ある程度の協調性がないと辛い部分もある。

参加後に担当の先生次第では
何度かKEKに呼ばれる事もある。

大学からの推薦状が必要なのだが、
「学校の名を背負っている」
くらいの気持ちがあれば、
あの暑さも乗り切れる。。。気がする。

いや、しかし とにかく暑い、暑かった。

課題担当の先生が、
「自分の研究室が冷遇されているせいかも知れない」
冗談のように言われていたが、

このチームの研究室だけ冷房設備が
整っていないなどという事が本当にあるのだろうかと、
チームメイトと顔を見合わせた。

1チームは6名~7名前後。

用意された15~16の演習課題の中から、
自分がやりたいものを第3希望まで選び、
その結果でチーム配分される。

ここで場合によっては
自分の能力不足を痛感させられる事もある。 
逆に、自分の意外な底力を知る事もある。

同じ方向を志す他大学の知り合いができ、
その後の交流も楽しい。
(これは個人の性格次第という気もするが)

うちのチームは
東大・京大・阪大・東工大・慶應・早稲田・理科大と
全員違う大学だったので他大学のいろいろな話が聞けた。

あるメンバーが、

教授がうちの大学はこの方面に予算くれないから
別の大学の院に行けって言った。」

と言えば、
とある国立大出の先生が

「ウチは予算が比較的潤沢でしたよ」

などと言いいながらも

「理系に予算を出さない国は先を見てないから
若いうちはとりあえず海外に行くのが一番効率的」

とも。

どこの院に進むのが得か?

などの話は、
そうそうできるものではないので
興味深く聞いていた。

余談だが、

「KEKのサマーチャレンジに参加した事は
院の推薦入試の書類に必ず書くべきである」

とゼミの教授に言われた。

どの程度の効果があったのかは分からないが
とりあえず親しい後輩には参加を勧めた。

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いや~、
なんともぶっきらぼうな文章を書くなぁ。。。

もう数年前の話だから、
あまり覚えていない部分もあるみたいだ。

最初の文章ではちょっと短すぎるから
もうちょっと加筆してくれと頼んだら、

「暑かったことが一番の思い出」

なんて言っていた。

全員での集合写真を見て

「オレも若かったな」

なんて…

20年早いよっっっ!  

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追記: 2012.7.8

先日、コイツは先生と共に
理化学研究所に行ってきた。

「今回はどーだった?」と聞くと・・・

・やっぱ英語力もっと上げないとまだダメだな

・工学系の施設はいいけど、理学系は本当に(以下略)

・東大・京大より日大や法政の教授の給料の方が(以下略)

・民間企業が投資してくるのは(以下略)

思いのほか思いのほかな(by大泉洋)ウラ話を仕入れてきていたが

「ポスドクで理研ありかも」発言が
小僧っこが何を偉そーに!と
家族中の失笑を買いまくっていた。

まだまだこれから先が長い学生生活。

奨学金で足りないなら、
また塾の講師でもやって自分でお稼ぎなさい。
英会話スクール代も増えたんだから。

と、家族は結構冷淡に接している。
学生をつけ上がらせてはいけないのだ(笑)

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追記:2013.7.13 

ここ数ヶ月の間に、
何度も理研に行くようになった。

数年後に、
もしここに入れたら自転車で通うか…

などと能天気な事を言っている。

今年の夏は、
他大学の研究チームに参加して
もう1本論文を書く事を目論んでいるらしい。

あの夏、
KEKのサマーチャレンジに参加して
良かったんじゃなかろうか
と思う今日この頃だ。

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追記:2018.4.22

で、5年の歳月が流れたわけだ(笑)

この間、当たり前ながら、様々あって

トータル数年の海外生活も経た割りに
ストレートで卒業、
何となく物理学の博士号も頂いて・・・

現在は都内某所に勤務している。

仕事の内容は、
言ってはいけない事になっているそうで(笑)

なんじゃそりゃ?である。

まあ、悪事にさえ加担していなければ、
本人が良いなら、家族は気にしていない。

お陰さまで奨学金は、
結構な金額が返還免除になったが、

残った分を地味に地道にお返ししながら、
社会生活を送っている。

次の目標は、
働きながらの畑違いの博士号らしいが

自分の人生なのだから、
好きにすればよいと思う。

どうせ一生、理系の人なのである。